教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

RKKラジオ「奥田圭のさんさんラジオ」にセサミストリート・ティーチャーとして出演(2017年12月9日)

為田が参加しているセサミストリート日本事務局が展開している、「夢をえがき、計画をたて、行動する:みんなで考えるファイナンシャル・エンパワーメント」についてのエントリーです。

 2017年12月9日に、RKKラジオ「奥田圭のさんさんラジオ」にセサミストリート・ティーチャーとして出演してきました。この日は放送2000回のお祝いで、リスナーの方が観覧できるスタジオでしたが、パーソナリティの奥田さんはじめ、みなさんのおかげで楽しい時間でした。
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 ちょうど1:00:00くらいのところでスタジオに入って、12月10日にTEDxKumamoto 2017のなかのアクティビティとして開催した「Sesame Street in 熊本」の試写会とパネルディスカッションの告知をしてきました。
Ustream.tv: ユーザー sun2okuda: 171209RKKさんさんラジオ夜SP, 171209RKKさんさんラジオ夜SP. ラジオ

 今年は、熊本に何度も行くことができて、小学校で授業をさせていただきました。また、熊本の方々とたくさんお話もさせていただきました。また来年度にも行けるかもしれません。
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 このセサミストリートの「夢をえがき、計画をたて、行動する:みんなで考えるファイナンシャル・エンパワーメント」のカリキュラムは、セサミストリートの動画を見せたり、子どもたちが書いたワークシートを撮影してみんなに提示したり、ということにICTを使っています。簡単な使い方ではありますが、授業の中で簡単に使えます。より多くの小学校で使っていただけるように、活動していきたいと思います。

 熊本で試写をした動画をはじめ、セサミ関連の動画はこれからもYouTubeセサミストリートチャンネルにアップしていく予定なので、興味がある方は、ぜひフォローをお願いします。
www.youtube.com


(為田)

平成28年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果

 文部科学省のサイトで、平成28年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果:文部科学省が出ています。

 興味があって読んだのは、以下の2つのデータです。

平成28年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)

 全国の公立学校(小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校及び特別支援学校)での、ICT環境の整備状況に興味があります。

 全国的に、教育用コンピュータ(児童生徒が使うコンピュータ)1台あたりの児童生徒数は微減。1台あたり5.9人というふうになっています。
 また、教育用コンピュータのうちタブレット型コンピュータ台数が増えてきているようです。教育用コンピュータの総台数が2,027,520台でそのうち373,538台がタブレットタブレット比率は18.4%となります。小学校、中学校、高校とすべての校種においてタブレットが有効かというと、僕はそうは思っていません。タブレットとコンピュータでは、役割が違うと思っています。タブレットは「入力」装置としての色合いが強く、コンピュータは「出力」装置としての色合いが強いと思っています。タブレットがどの校種において多く配備されているのかもみたいと感じました。
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 学校種別で、ICT環境の整備状況も出ています。小学校と中学校と高校とで、そんなに1台あたりの児童生徒数が変わっていないことがわかります。1台あたり5人から6人となると、思考や表現の手段として使うというにはちょっと台数が少ないと思うのです。
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 都道府県別でも、この教育用コンピュータ1台あたりの児童生徒数は出ています。断トツのトップは佐賀県です。佐賀県では県立高校の生徒たちが一人1台、コンピュータを持っています。
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 都道府県別での教育用コンピュータの配備状況によって、先生方のICT活用指導力に影響はあるのか、ということも気になります。「教えたいけれど、台数が足りない(から教えない)」「台数がきちんと配備されたら、教えるようになった」などの事例がどれくらいあるのか、ということも知りたいなと思いました。

 「教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力」については、高くなってきているように思います。スマホタブレット端末まで含めて“ICT”と言っていいなら、先生方のなかにも使っている方はたくさんいますので、教材研究などにICTを活用できる先生は増えてきていると思います。
 実際、研修講師で先生方に「スマホを使っている方?」と質問すると、ここ数年で、本当に手が挙がる数が多くなったと思います。
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 一方で、「児童・生徒のICT活用を指導する能力」については、さっきの「教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力」と比較するとポイントが低いです。児童・生徒がICT活用をするためには教育用コンピュータの台数が必要になるので、台数と相関がなんとなくありそうに見えます。
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市区町村別 学校における主なICT環境の整備状況(全校種)1【速報値】

 都道府県別だけでなく、市区町村別でも数字を見ることができます。PDFデータだと、検索がかからないため、ものすごく見にくいのです、Excelデータで見るのがいいかと思います。

 都道府県での「教育用コンピュータ1台当たりの児童生徒数」は、1位の佐賀県で1.9人/台、以下、鳥取県(4.0人/台)、徳島県(4.1人/台)、高知県(4.1人/台)、長崎県(4.2人/台)となっています。「台数がまだまだ少ない」と感じる方も多いかと思うのですが、市区町村別のデータで見てみると、佐賀県の1.9台/人でさえ158位となります。4.0台/人で681位です。都道府県別の数字は平均なので、あわせて市区町村別の数字も見てみることが必要だと思います。
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まとめ

 数字だけで、実際にどのようにICTを授業で活用しているのか、などに関しては見えないので、この数字に縛られるのは意味がないのですが、ICTを配備して授業力や児童生徒のICT活用を上手に行っている自治体や学校の様子を見ていくことが大事だと思います。そして、うまくいっている方法論を、予算をつけて横に展開する、そうした動きを民間の立場から支援していきたいと思います。

 上で挙げた、市区町村別のデータに関しても、実際には、市区町村内でも、研究指定校などに重点配備されていると思います。上位にランクインしている市区町村の小学校や中学校での研究発表などを見て、横に情報を展開していく、そうした活動をしていきたいと思います。

(為田)
 

授業で使えるかも?:Microsoft Whiteboard Preview

 Microsoftから、ホワイトボードで協働作業ができるアプリ、Microsoft Whiteboardが出るようです。MS Officeのブログにて紹介されています。まずは英語版のWindows 10 からロールアウトして、そこからだんだん別の言語に拡げていくそうです(Microsoft Storeで入手できます)。

 利用イメージは動画で見ることができます。僕はSurface Proを使っていますが、あんまりこうしたWhiteboardとしての使い方をしていないのが実情です。他の人と一緒に使ってみるのであればおもしろいのかもしれません。
 また、プロジェクタで投影して、そこに書き込んでいったり、グループワークの資料を共有したりと方法も興味があります。
www.youtube.com

 こういった使い方は、MicrosoftよりもiPadなどの方にメリットがあった点だとは思いますが、文章の入力やグラフの貼り付けなどとあわせて考えると、Windowsに組み込まれるのはいいことではないかと思います。日本語版のロールアウトを楽しみにしています。
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(為田)

同志社中学校 授業レポート まとめ(2017年10月19日)

2017年10月19日に、同志社中学校を訪問し、反田任 先生の英語の授業(中学1年生)を見学しました。同志社中学校ではiPad miniを一人1台もっていて、授業内で活用をしています。また、黒板にはプロジェクタが備え付けられていて、多くの先生方がプロジェクタを利用して授業をしています。
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 No.1では、プロジェクタとiPad miniを活用しての、教材の提示と発音の練習の様子を紹介しました。
 No.2では、同志社中学校に導入されたMusioを使った学習活動について紹介しました。Musioは、「英語学習の最高のお友達」として、英語学習をサポートしてくれる人工知能ロボットです。
 No.3では、反田先生にMusio教室でお話を伺った様子をレポートしました。

blog.ict-in-education.jp

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(為田)

東北学院中学校・高等学校 授業レポート まとめ(2017年10月4日)

 2017年10月4日に、東北学院中学校・高等学校を訪問し、名越幸生 先生の高校2年生の物理の授業を見学させていただきました。見学したのは、名越先生が担任をされている2年H組の授業です。一人1台Chromebookの環境を活用した授業がどのように行われているのかを見せていただきました。
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 授業の様子だけでなく、授業設計の裏側の思いなども伺うことができて、大変勉強になりました。見たことない形の授業でした。

blog.ict-in-education.jp

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(為田)

やってみた:Google Speechnotesで英語の発音練習

 佐賀県教育委員会が2017年12月15日・16日に開催した、「平成29年度佐賀県ICT利活用教育フェスタ」についてのレポートをITproで読みました。
itpro.nikkeibp.co.jp

 佐賀は県を挙げてICTを使った教育を推進しており、現状、県立高校に通う生徒たちは、全員が学習者用PCを持っています。これまでは家庭で購入でしたが、2018年度以降は県立高等学校に入学する生徒にPCを無償貸与することとなっています。
 3年前に、先進的ICT利活用教育推進事業」成果発表会に参加し、その後で佐賀県立神埼高等学校の受業を見に行ったことを思い出します。
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 この中で、2017年度の事例発表で最優秀賞を獲得した、佐賀県立鹿島高等学校の相賀照文教諭が、クラウド音声認識サービスを利用した英語のスピーキング能力向上の試みを紹介しています。相賀氏は英語・英語表現Iの授業で、Googleが提供する英会話認識機能「Speechnotes」を使い、英語の音声がリアルタイムで文字になるのを授業で練習に組み込んでいるそうです。
 さっそく、自分でもやってみようと思い、ChromeSpeechnotesにアクセスしてみました。
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 画面右上のマイクの横のドロップダウンで、言語を選ぶことができます。「English, US(アメリカ英語)」を選んで、マイクボタンを押すと、赤いマークがアニメーションで表示されます。これで、マイクに向かって英文を話すと、認識されて文字が表示されていきます。
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 英文を急いで読もうとしなくても、ゆっくり正確に発音しましたが、それでもご認識をされている単語も多いです。こうして文字になるのはとてもいいと思いました。
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 画面左側のフォルダのアイコンをクリックすると、保存されたすべてのノートが一覧表示されて、選べば見ることもできます。クラウドでデータを保存しチエルので、家庭で作成したノートを学校で見るということもできると思います。
 また、ブラウザで利用できるので、学校のPC教室と家庭にあるPCで学習するということもできます。
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 同志社中学校でされていた、iPadでの音声認識機能を使った練習と同じような効果が期待できそうです。
blog.ict-in-education.jp
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 iPadだと、OSの言語環境を変える、ということをしなければならないのですが、Speechnotesを使うとブラウザだけで練習ができるのは非常にいいな、と思いました。

speechnotes.co


(為田)

授業で使えるかも?:『プログラミングを学ぶ前に読む アルゴリズムえほん2 ならべかえたり、さがしたり!』とゲーム「アルゴ」

 先日、仙台で開催した先生のためのプログラミング冬期講習会【低学年編】の中で、トランプを使ったアルゴリズムあそび「数字さがし」をやりました。
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 7枚のトランプを使って、バイナリサーチやリニアサーチの考え方が体験できるゲームでした。
blog.ict-in-education.jp

 このアルゴリズムあそびは、『プログラミングを学ぶ前に読む アルゴリズムえほん2 ならべかえたり、さがしたり!』の中で紹介されています。
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 このゲームをしているときに、似たゲームをやったことがあるな、と思って、名前を思い出そうとしていたのですが、思い出しました。「アルゴ」ですね。そのものズバリの名前だったのに、なぜ思い出せなかったのでしょう…。

アルゴ

アルゴ

はじめてのアルゴ (Algo) カードゲーム

はじめてのアルゴ (Algo) カードゲーム

 アルゴリズムえほんが、図書室で読んでもらうことを前提に書かれている本なので、その棚の横にアルゴが置かれたりしていれば、学びの空間として非常に面白いのではないかと思います。さらにその横にタブレットが置いてあって、プログラミングができたり…となることで、図書室の用途がどんどん広がっていきますね。アルゴリズムあそびからさらに発展して、論理的思考力・プログラミング的思考力をより伸ばすことができるように思います。

(為田)