教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

社会科の授業で、アクティビティ図やロイロノート・スクールを使って「世界の諸地域」を学ぶ模擬授業

 2018年12月15日に開催する「先生のための教育 ICT 冬期講習会@仙台」のなかで行う模擬授業のなかから、「中学校社会科における問題解決学習」の概要を紹介します。この模擬授業は、仙台市立広瀬中学校の齋藤純 先生に担当していただきます。齋藤先生からのコメントを、以下に紹介します。

 中学校社会科における問題解決学習において「プログラミング的思考」を用いた模擬授業です。
 プログラミング的思考を社会科の学習活動に効果的に取り入れるために思考ツールとして「アクティビティ図」を活用します。
 アクティビティ図は、プログラミングを実際に行う際に処理の手順(アルゴリズム)を確認するために活用されています。
f:id:ict_in_education:20181128175944p:plain

 そのアクティビティ図を社会科の問題解決学習に応用することで、多面的で多角的な視点から生徒が課題について検討できると私は考えています。

《社会科の問題解決学習にアクティビティ図を用いた例》
f:id:ict_in_education:20181129180722j:plain

 模擬授業では、中学1年生社会科の地理分野「世界の諸地域」の単元において、アクティビティ図やロイロノートスクールを用いた授業の体験をしていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 「先生のための教育 ICT 冬期講習会@仙台」へのお申込みは、以下のPeatixページでお願いいたします。
ptix.at

(為田)

筑波大学附属駒場高校 授業レポート まとめ(2018年10月11日)

 2018年10月11日に、筑波大学附属駒場高校の澤田英輔先生が教える高校2年生の現代文の授業を見学させていただきました。澤田先生は、授業の中でライティング・ワークショップを実践されています(ライティング・ワークショップについては、澤田先生が訳された『イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室』を参照してください)。

イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室

イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室

 授業が行われたのは図書館で、生徒はスマートフォンChromebookでG Suite for Educationを使って受講していました。ライティング・ワークショップがどのように行われているのかを知ることができた授業訪問となりました。
f:id:ict_in_education:20181102105145j:plain

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

(為田)

メディア掲載:『成城教育』第181号 特集 第44回 幼・初・中高合同研究会「成城学園におけるICT教育の充実を目指して」

 成城学園教育研究所が発行している『成城教育』第181号にて、第44回 幼・初・中高合同研究会「成城学園におけるICT教育の充実を目指して」の内容が紹介されました。
f:id:ict_in_education:20181129175739j:plain

 僕は2018年度、成城学園情報一貫教育推進検討委員会アドバイザーを務めさせていただいています。その流れで、今回の合同研究会についても、企画の立ち上げに中心的に関わらせていただきました。

 今回の合同研究会は、2018年6月20日成城学園にて開催されました。

 第1部は僕の基調講演とICT導入先進校の実践事例報告を行うということにしました。企画会議の中で、「誰を呼んでもいいですよ」と言っていただいたので、京都教育大学附属桃山小学校の木村明憲 先生、奈良女子大学附属中等教育学校の二田貴広 先生に来ていただいて、先生方の実践事例を紹介していただきました。学校を訪問し、授業を見せていただいて、ICTの活用というだけでなく、情報活用能力を育むという面からいつも勉強させていただいているお二人の先生と一緒に登壇できたことが非常に嬉しかったです。
f:id:ict_in_education:20181129175820j:plain

 合同研究会に参加された先生方も、実際に木村先生と二田先生がされている実践をイメージすることで、「ICT教育がどのようなものなのか、どのような授業ができるのか」ということをイメージしやすかったのではないかと思っています。

 第2部では、参加された先生方は校種・教科ごとに分かれてグループを作り、グループごとに配布されたiPadでロイロノート・スクールを使って、ファシリテーターを務めた為田とインタラクティブなやりとりを行いました。
 基調講演と事例報告を聴いたあとで、自分の授業の中にどんなふうにICTを活用できるか、というアイデア出しを行うとともに、木村先生と二田先生に訊きたい質問についても、ロイロノート・スクールで提出してもらいました。
f:id:ict_in_education:20181129175906j:plain

 参加されていた先生方が、どんどんロイロノート・スクールに馴染んで、最後には質疑応答などもロイロノート・スクールにて行うことができていたのが印象的でした。

 今回の『成城教育』第181号で、先生方と僕の講演についての要旨が紹介されているのですが、それだけでなく、その後に参加記として、先生方の文章が掲載されているのがとてもよかったです。通常のアンケートによるフィードバックではなかなか聞けない文量の感想を知ることができました。こうしたところにしっかりと力を入れているのが、成城学園の教育環境を高めていく意志として見えるように思いました。
f:id:ict_in_education:20181129175938j:plain

 成城学園は、幼稚園、初等学校(小学校)、中学・高等学校とK-12が一ヶ所にあるからこそ、ICTというこれからの時代に必要なツールを使った学びの文化を作りやすいように思っています。そうした学びの文化づくりに、協力をしていければいいな、と考えています。

(為田)

教材として使えるかも?:エルモとジュリアが出演した「バリバラ」がNHK for Schoolに登場

 NHK Eテレの番組「バリバラ」に、セサミストリートのキャラクターであるエルモとジュリアが登場した回が、NHK for Schoolで見られるようになりました。ジュリアは、発達障害自閉症)のある新キャラクターです。エルモとジュリアは、横浜市の小学校を訪ね、友達とのコミュニケーションがうまくいかないことに悩む女の子とやりとりをしていきます。多様性を学ぶ教材として活用していただければと思います。

 NHK for Schoolのページ下部には、「先生向け」のタブがあり、そこでは授業プラン・ワークシートを見ることができます。授業のなかで活用してもらえればと思います。
f:id:ict_in_education:20181128172406j:plain

(為田)

『評伝 大村はま』を読んで、国語の授業実践と共に、ICTを使ったらどうなるかも考える。

 苅谷夏子『評伝 大村はま ことばを育て 人を育て』を読みました。大村はま先生の名前は知っていたけれど、きちんとどんな授業をしたのかを読むのは初めてです。

評伝 大村はま ことばを育て 人を育て (単行本)

評伝 大村はま ことばを育て 人を育て (単行本)

 あすこま先生が、アトウェルの本を読み始めたときに、「アメリカにも、大村はまみたいな人がいる」と思ったそうなので、先日の『イン・ザ・ミドル』に続けて読みたいと思ったのでした。
askoma.info

 あとで読み返せるように、Twitterに「 #評伝大村はま 」とハッシュタグをつけて気になるところをメモしていきました。僕は国語の先生でもないですが、情報活用能力や発信力、表現力というところに興味があるので、非常に勉強になりました。

ことばの大切さ

 大村はま先生の授業の様子を断片的に知ることができるのだが、そのなかで、「ことば」を大切にしていることが伝わってくる。そして、それを生徒たちが楽しむようになってくる。僕も作文やプレゼンテーション原稿へのコメントを授業のサポートに入ったときにすることがありますが、つい「もっと深く考えて」とか「もう少し丁寧に」とか言ってそうだな…と。もっと具体的なことばで刺激を与えてあげられるようになりたいな、と思いました。

 すべてを先生がやらなくてもいいのかもしれません。例えば、きちんと初見の文章を読めるような姿勢と語彙力を身につけ、検索のスキルを身につけることで、より多くの自分がほしい具体的な文章やことばに出会うことができるようになると思います。ICTが日常生活に普及している今だからこそ、大村はま先生が図書室でやっていた授業がどんなふうにパワーアップするのかを考えるのは楽しいことだな、と読んでいて思いました。

社会から教材を持ってくる

 戦後すぐに、中学校の先生になった大村はまは、外部からどんどん教材をもってきてもらうようにしていたそうです。新聞や雑誌などの広告などを題材にして、子どもたちが観察や収集をするようになります。一人ひとりがすぐに撮影してみんなが見られるクラウドにストックでき、クラス全員で教材を共有できる現代のツールを使ったら、どんなふうにこの授業が変わるのか、考えてみるのもおもしろいと思いました。

作文指導の方法

 こういう先生に出会えていたらな、と思ったのは、作文を書く気がない生徒の原稿用紙に、大村はま先生が文章を書き、続きを生徒が書き、それに何も言わずに続きをまた大村はま先生が書く…という授業のところを読んだときでした。

 ちょっとずつでも書いてみた生徒。こうして先生が書き手のパートナーとして学びに参加するのはおもしろそうです。「あまり関わらずに、自由に考えさせよう」と思うことが僕は多いですが、こうした関わり方もあるのかと思いました。Googleドキュメントでみんなで作文を書いていれば、途中途中で先生が書いていくということもできそうですし、グループでピア・ライティング(Peer-Writing)の形式にするのもできるかもしれないと思いました。

興味深い研究指定

 大村はま先生が赴任した中央区立文海中学校で行われていた、「すべての教科書を読めるようにするために」という研究テーマは非常におもしろいと思いました。すごく興味があります。どこかで読めないかな…と思っています。

みんなでことばを研究する

 ことばを研究する単元を、大村教室ではやっていたそうです。これもおもしろそうです。

 スマホクラウドを使ってやったらおもしろそうです。みんながそれぞれにことばに気をつけて暮らし、見つけたらクラスみんなで共有していく。WikiやSlackを使うとおもしろいかな…。
 こうして、大村はま先生の授業がICTでサポートされたらどんなふうだろうか…と考えていましたが、たぶん大村はま先生は、喜んでやるのではないかと思うのです。

 そうした「どうやってやるのか」ということよりも、授業の中身こそが重要だ、ということを誰よりも大切にしていた先生だと思います。

大切なのは授業

 大村はま先生の研究授業の数も紹介されていますが、すごいです。具体的な実践の提案項目についても、一度しっかり見てみたいと思いました。

ことばの大切さ

 最後に、アメリカの同時多発テロのときのエピソードから、大村はま先生がどのような思いで、ことばを大切にしていたのかということがまた描かれます。

 「少数のエリートだけでなく、みんながそういう力を持たなければ」というところ、なぜ公教育の現場に拘られたのか、ということにつながるのではないかなと思いました。

 大村はま先生の著作はたくさん出ていますが、授業でどういう発問をしたのか、どういうやりとりがあったのかなど、具体的に知りたいと思いました。書籍や映像など、あたって勉強したいと思います。
f:id:ict_in_education:20181128163504j:plain

(為田)

テクノロジー教育への関心を高める啓蒙活動「What will you create?」

 特定非営利活動法人みんなのコード(は、本年12月の「コンピュータサイエンス教育週間」に全世界で実施されるプログラミング教育推進運動「Hour of Code(アワー・オブ・コード)」にあわせ、日本国内におけるテクノロジー教育への関心を高める啓蒙活動「What will you create?(あなたは何を創る?)」を実施します。

 そのプロモーション動画を見ることができるようになりました。プログラミングを学ぶことがどんなことなのかがわかりやすい動画になっていると思います。
f:id:ict_in_education:20181126164152j:plain

 「What will you create?」というところをしっかりゴールとして考えることで、プログラミングの授業設計は大きく変わっていくと思います。多くの先生に見ていただきたい動画です。
www.youtube.com

prtimes.jp

(為田)

音楽の授業でScratchを使って和音を楽しむ

 2018年12月15日に開催する「先生のための教育 ICT 冬期講習会@仙台」のなかで行う模擬授業のなかから、「小学校音楽:プログラミング Scratch」の概要を紹介します。この模擬授業は、弊社フューチャーインスティテュートの佐藤靖泰が担当します。佐藤からのコメントを、以下に紹介します。

 音楽の授業が得意ではない、元小学校教諭がお贈りする模擬授業です。5年生の今頃の時期を想定します。子どもたちは2年生の時に Scratch を使ったリズム遊び(ベネッセコーポレーション「プロアンズ」提供)を経験していることとします。また、4年生では「和音づくり」も Scratch で体験しているとします。
 本時は、新学習指導要領 A 表現(3)への対応を考えています。Scratch をシミュレーターとして使うことで、鍵盤ハーモニカが苦手な子どもたちでも、簡単に、かつ自由に、主旋律に様々な和音を乗せて味わう体験ができるのではないかと考えました。
f:id:ict_in_education:20181126162429p:plain

 題材は「静かにねむれ(武井君子 日本語詞 フォスター 作曲 蒲田健次郎 編曲)」です。
 旋律のほとんどが1小節1和音で構成されているので、和音の響きやその変化を感じながら旋律と和音の調和を感じ取るのによい教材です。
 今回の模擬授業では、学習済みの4つの和音を使って、全体のまとまりとして自分なりに心地よく感じる伴奏を即興演奏する体験をしていただく予定です。
 なお、本時の Scratch プログラムは、今回の研修会に合わせてベネッセコーポレーション様から特別に許可をいただいて使用します。

 「先生のための教育 ICT 冬期講習会@仙台」へのお申込みは、以下のPeatixページでお願いいたします。

ptix.at


(為田)