教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするために、現場目線での情報発信をしていきたいと思います。

宮城県丸森町立耕野小学校 プログラミング授業実践レポート No.1(2019年9月27日)

 2019年9月27日に宮城県丸森町立耕野小学校でプログラミング授業をさせていただきました。
 丸森町立耕野小学校は宮城県南部に位置する、山間の極小規模校です。めざす児童像として「うつくしく かしこく しなやかに」を掲げ、保護者や地域の方々との連携を深めています。校内研究では算数科に取り組んでいて今年度が3年次だそうです。今年度はプログラミング教育やICTの効果的活用に関する研修・実践を積極的に推進していくことを学校グランドデザインに位置付けています。耕野小学校は教室がオープンスペースの造りになっていて、PC室にも扉がありません。児童用PCは5台あって、3年生以上の子どもたちはいつでも一人一台のPCを使えるような環境です。今回は超単焦点プロジェクタや大型テレビ、実物投影機もセットされていました。
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 今回のプログラミング授業は3年生、4年生、5年生の子どもたち5名を対象にしたものです。教科領域は「総合的な学習の時間」で、2時間連続で1単元として実施しました。子どもたちはこれまでプログラミングの経験がないとのことだったので、単元の目標は「ブロック型プログラミング言語を使ったプログラミングの体験を通して、ICT機器の操作の習熟を図るとともにプログラミングに対する興味関心を高め、教科学習につなげる」と設定し、子どもたちのめあては「プログラミングを楽しみながら、自分の考えをプログラムとしてコンピュータに伝えることができる」と設定しました。

 2単位時間を前半後半に分け、前半は児童用PCを一人1台で使って、後半は2つのグループで協力しながら、それぞれ違うコンテンツに挑戦することにしました。授業の導入には「プログラミングのいいところ」として4つのことを説明しました。

  1. 勉強にも、あそびにも、生活にも使える!
  2. やりかたが、いろいろある!
  3. ためしてみる!こわれてもへいき!
  4. まちがったと思ったら、やりなおせばいい!

 前半はアルゴロジックに挑戦しました。アルゴロジックはJEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)が開発した「プログラミングの基本となる論理的思考(アルゴリズム)をゲーム感覚で習得するための課題解決型ゲームソフト」です。Flash PlayerがインストールされているPCであれば、アルゴロジックのホームページにアクセスするだけで使用できます。
home.jeita.or.jp

 基本的な使い方を自作スライドで示しながら操作させて一つ目のゲームを一緒にやりました。使い方と言ってもブロックをドラッグして決められたエリアに順番にドロップする、ということだけ。アルゴロジック独自の使い方などは、子どもたちが試した後に気づかないようであればヒントを出す、としました。
 ゲームはどの段階からでも始められるのですが、一つのゲームをクリアすると次のゲームに進むことができるようになっているので、「ここまで進んだらAだよ」というように活動のゴールとして3つの段階を示し、時間内に次々とやってみようと声掛けしました。導入を最小限にしたことで20分以上を活動の時間として確保できました。
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 終末には「お家での自主学習としても取り組んでみよう!」と声掛けしました。その際の「大事なこと」として以下の点を示しました。
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 No.2に続きます。
blog.ict-in-education.jp


(佐藤)

教材で使えるかも?:Instagramのロゴ リデザイン

 朝、Twitterのタイムラインで、Instagramのロゴがどう変わったか、という動画が流れてきました。懐かしい…。

 そう、インスタのロゴはガラッと変わったんですよね…。いつだったけな?と思って調べたら、2016年のことでした。YouTubeにも動画がアップされていました。デザインをするときの工程を見ることができる短い動画として、図工や美術などでやってもいいかもしれないと思いました。
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 こんなにたくさんのアイデアを出して、そこから絞って、細かい調整をして…というデザインの工程が見られるのがいいと思いました。これでもきっとダイジェストであって、リアルにはこうして見るより何百倍と大変だと思うのですが…。
 図工や美術で、「アプリのアイコンをデザインする」とかも、そのうちに課題として出せるようになるかもしれません。

www.youtube.com

(為田)

山形市教研メディア教育部会研修会レポート No.3(2019年9月18日)

 2019年9月18日に、山形市教育研究会メディア教育部会 第4回研修会に、講師としてお招きいただきました。今回の研修タイトルは、「EdTechって何?~テクノロジーが学校をどう変えるか、体験してみよう~」としました。

 昨年度にもいくつかアプリなどを紹介させていただいたので、それと重ならないように、いくつかのICTを活用した授業事例を紹介しました。

Googleフォームでリアルタイム集計

 事例として、Googleフォームを使ったアンケート実施についても紹介しました。URLをPC室にインストールしてあるSkyMenuで送りましたが、その他にもQRコードを作成しておいたので、手持ちのスマホタブレットから、研修中ではありますが「研修参加者アンケート」を答えてもらいました。
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 研修中にアンケートに回答してもらったのは、リアルタイムで集計されていく様子をみなさんに見てもらいたかったからです。何もしなくても、どんどんアンケート結果が円グラフになっていく様子が見られます。
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 Googleフォームを活用している学校は増えてきているように思います。授業評価アンケートをしていたり、ふりかえりを書いてもらったりしている学校はあります。また、朝の欠席連絡をGoogleフォームから送れるようにしている学校もあります。
 僕の子どもが通っている小学校では、学区パトロールの報告をQRコードを使ってGoogleフォームへアクセスしてもらって書いてもらうように昨年度からしました。これで記録も残るし、報告用紙を書きに学校へ戻らなくてもいいようになりました。どうしてもできない人はメールでもいいです、というふうにしておけば、意外とスムーズです。

 こうして、簡単にアンケートフォームを作れることがわかれば、学校での「懇談会への出欠票」や「授業評価」など、活用できそうな場面は、先生方の方でどんどんアイデアが出てきます。簡単なものからまずはやってみて、それぞれの学校でどれくらいの問題が出るのか、バックアップの手段として何を用意しておけばいいのか、ということが分かれば、ぜひ実施してみてほしいと思います。
 用紙の印刷、配布、回収、集計という業務は一気に楽になります。「こういうことができる」ということを知ってさえいれば、あとはやり方に詳しい人に訊くのでもいいし、検索をしてみたらだいたいのことはできると思います。
 こうした授業以外のところでも、ICTが先生方の助けになればと思いますし、そのきっかけのひとつに、この研修会がなればいいな、と思います。

研修に参加して、良かったと思うこと

 最後に、このときに書いていただいた感想を紹介していきます。まず、「研修に参加して、よかったこと」です。さまざまなアプリを知ることができたこと、そこから「新しい授業を考えるヒントをたくさんもらった」という感想は、講師として非常にうれしいです。

  • 楽しみながら参加できたことです
  • 江戸のテクノロジーでないことがわかりました。
  • いろんな可能性を知ることができた。
  • 知らなかったアプリを教えていただいたこと。
  • 知らない最新アプリなど、また使えるスキルが増えた
  • 新しいことをたくさん学べました。使えるようになるかが大事だと思いますが…
  • インターネットで、映像電話してみたいです。
  • 前回もICTの進歩を感じましたが、今回も感じました。スクールタクト、ものすごく使ってみたいと思いました。あれが実現できる環境がほしいなあ。教育の情報化にお金を使う国と、使わない国でどんどん差が開きそうだと思いました。
  • 現在の状況がわかり、よかった。
  • 新しい授業を考えるヒントをたくさん教えていただけて、ありがたい。
  • 自分で操作できた。新しい話を聞くことができた。
  • スクールタクトで交流するのは楽しそうです。一人一台環境がほしいです。
  • iPhoneのアプリclipsなど面白い活用方法を知ることができ興味深かった。
  • 今後の展望と同時に、現在進行系の事例もバランスよくおりこまれていて大変有意義な時間となりました。

 また、そこからさらに深めて、これからの学校がどうなるだろう、というコメントを書いてくださった方も多かったです。こうしたコメントも、研修が問題提起の機会になったということだと思いますので、大変うれしいです。

  • アタマプラス・・・考えさせられました。
  • これから教師の役割も変わっていくのだなあと実感しました。
  • これからの小学生は、幸せですよね。授業はわかりやすくなるばかり。
  • スマホタブレットがないと話が進まないことがわかりました。
  • EdTechによる未来の学校が、少しずつ見えてきたこと。
  • ここ2~3年後学校がどのように変わっていくのか楽しみになったこと。
  • EdTechによって近い将来、学校教育が大きく変わるのではないかという思いを持ちました。
  • 目からうろこの情報ばかりでした。人間の幸せってなんだろうと考えさせられました。悪いいみではありません。しげきになりました。
  • 「今までのやりかたでいい」という自分の考えの改善になりそうである。

登壇者、主催者へのコメント

 最後に「登壇者、主催者へのコメント」も書いていただきました。「来年もお願いします!」と書いてくださっている先生方が多くて、どうもありがとうございます(笑)

  • 日本中を飛び回って、日本の教育を変えようという熱い思いを感じました。
  • 来年もたくさんの事例をお聞きできれば幸いです。
  • どんなものか体験しながら話を聞いたり、実際の画面を見ながら話を聞いたりできたので、分かりやすい。
  • zoomが使えるようになりたいです。
  • 今まで知らなかった新しい知識を得ることができました。
  • 毎回、楽しくて、ためになる話、ありがとうございます。
  • 漠然としていたEdTechについて少し分かったような気がします。
  • 大変わかりやすいお話で、あっという間の時間でした。常にアンテナを高くしておかなければと感じました。

 一方で要望もいただきました。こうしたフィードバックは、次回以降に活かしたいと思います。ありがとうございます。

  • タブレットが一人に1台あればこそですよね。
  • 今日の内容以外ももっと知りたいと思いました。
  • もう少し、将来何ができるのか、最初のビデオのようなものが見たい。
  • 学校にあるソフトの効果的な使い方も知りたい。

 最初のビデオ(「Society 5.0」のビデオ)は、やはりイメージがわくということかもしれません。また、「学校にあるソフトの効果的な使い方も知りたい」というのは、たしかにそのとおりで、これが実現すると、「いますぐできるICTの活用事例」を先生方にお伝えできるということになります。そうした形の研修も実施させていただきたいと思います。

 最後に、ある先生が書かれていたコメントは、参加してくださった先生方、そして我々学校に関わっている民間の者も一緒に、継続的に考えていくべきものだと思いました。

  • 近未来には、学校もなくなるのだろうか・・・

 個人的には、なくならないと思います。ただ、学校という形で学ぶ以外の選択肢が多く出てくるのだろうと思っています。そうなったときに、他の選択肢と比べて、明らかに学校だけが遅れている/劣っているということになっていてはいけない。ならば、社会のテクノロジーの進歩と合わせて、子どもたちが巣立って出ていく社会の形に合わせて、学校の姿をアップデートしなければならないと思っています。
 では、どういったアップデートの形があるのか、そこでは、先生方にしかできない、学校にしかできない、教育の姿があるはずだと思います。それを試行錯誤しながら先生方と一緒に創っていく、そういう仕事をしていきたいと思っています。

 講師としてお招きいただきました、山形市教育研究会メディア教育部会の幹事の皆さま、どうもありがとうございました。

(為田)

やってみた:プログルでリアルには描けない正多角形を描く

 プログラミングについて学校で先生方に質問をされることも多いので、その都度、質問にあったサイトやアプリなどを紹介しています。実際に体験してみることで、先生方は「あ、こういう感じでいいのか」と思うのですが、そこにできればひとつかふたつ、「あ、そういうことなのね!」という納得感があればいいな、と思っています。
 そういう観点で、よく紹介させていただくサイトのひとつが、プログルです。8月に福生第七小学校で行った公開EdTech研修会では、模擬授業もしていただきました
proguru.jp


 こないだ、機会があって赤堀先生の著書『AI時代を生きる子どもたちの資質・能力 新学習指導要領に対応』を読み直してみました。

AI時代を生きる子どもたちの資質・能力 新学習指導要領に対応

AI時代を生きる子どもたちの資質・能力 新学習指導要領に対応

 そこに書かれていた、「ICTを使うからこそできる正多角形の書き方」を、プログルと組み合わせて説明するのはいいかな、と思い、実際にプログルでやってみました。
 プログルで、角度を変えるブロックと、前に進むブロックと、くりかえすブロックを使うと、正多角形が描けます。でも、「好きに書いていいよ」と言うと、だいたいは、授業でやった正多角形を描く児童が多いのではないでしょうか。これはこれで、きちんと計算できてほしいので、大切ではありますが…。
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 赤堀先生の『AI時代を生きる子どもたちの資質・能力 新学習指導要領に対応』の中には、割り切れない計算になってしまうから描けない正多角形も、プログラミングならば描ける、という事例が載っています。以前に書いた読書メモを貼ります。

 実際にプログルでやってみると、この計算がやりやすいように、「(○○)÷(○○)度、右を向きます」というブロックがあります。これで、割り切れない角度があっても、正多角形を描くことができます。このブロックは、以前はなかったのですが、最近新たに実装されたそうです。コマンドで数式を入力して実現する一歩手前に、こうしてブロックで学ぶことができます。
 「リアルには描けないけど、デジタル上では描ける」というのを、どう教えるのかというのはありますが、デジタルとアナログの話をするのに非常におもしろい題材ではないかと思いました。
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 いろいろな正多角形を試行錯誤しながら描く活動は、子どもたちにとって「できないと思っていたことができ」る体験に導ける機会になるように思いましたのでご紹介しました。

【以下、追記です。2019.10.1 AM9:19】
 Facebookで、「360÷7=51.42857…」となるので、回転を51度や52度にすると、正多角形ができない様子が見られます、というコメントを読ませていただいて、たしかにそうだと思いました。この活動が入る方が、よりアナログとデジタルの違いが出るように思います。
 51度でやってみると、正七角形の最後の角が重なりません。
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 52度でやってみると、正七角形の最後の角が行き過ぎてしまいます。
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 この活動を、一人1台でやらなくても、先生が提示しながら一度やってみて、「では、どうすればいいのかな?」と考える時間を取るのもおもしろそうだと思いました。

▼サイト

books.google.co.jp

coeteco.jp


【以上、追記でした】

(為田)

山形市教研メディア教育部会研修会レポート No.2(2019年9月18日)

 2019年9月18日に、山形市教育研究会メディア教育部会 第4回研修会に、講師としてお招きいただきました。今回の研修タイトルは、「EdTechって何?~テクノロジーが学校をどう変えるか、体験してみよう~」としました。

 昨年度にもいくつかアプリなどを紹介させていただいたので、それと重ならないように、ICTを活用した授業事例を紹介しました。

デジタルドリルで学びの個別最適化

 最初に、ここ数年のキーワードとなるだろう、「学びの個別最適化」に関連して、日経ビジネス駿台、AIで課題を作成 教材もカスタマイズ時代に」(2019年9月4日)の記事から、アタマプラスによって実現された学びの個別最適化に関しての文章を紹介しました。
business.nikkei.com

アタマ先生は、高校生・既卒生向けの数学や英語、物理、化学、中学生向けの数学、英語に対応している。現在、塾など全国500教室以上で使われており、平均習得時間(習得までの時間)は高校の「数1」で16時間、高校の「数A」で15時間。ちなみに学習指導要領で規定されている学校の授業時間は、数1と数Aの合計で146時間なので、5分の1程度に短縮できる。


駿台、AIで課題を作成 教材もカスタマイズ時代に :日経ビジネス電子版

 先生方が、時間があれば児童生徒みんなに「わかった!」と思ってもらいたいからこそ、実現したかった、個別に問題を出し分け、必要であれば学年も遡って学ぶべきことが自動で出題され、充分に習熟していたら先にも進める、という学習はICTによって実現されているということを紹介しました。
 その結果、146時間かけて教えることになっている内容を、31時間で終える生徒が出てきています。この生徒は、普段の授業であれば、多くの時間は何もしていなかったり、あまりする必要のないことをしている可能性があります。そうした生徒がいる授業が「ベストな形」なのか、ということを考えなければなりません。

 この部分で、頷いている先生方は非常に多かったので、授業を教えていて、そうした状況に近いものを見たことがあるのだと思います。そうした部分をICTが解決して、そのうえで、先生方は教室でどういう存在であるべきなのか、問われてくるのだと思います。
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Clipsで英語の練習

 昨年の研修会では、English Centralを紹介して、「しっかり一人ひとりが発音を採点してもらえて、練習ができる。先生はモチベーションを上げてあげる役割になりましょう」という話をしましたが、今年は「そんなに厳密に採点とかはしなくてもいいのではないでしょうか?」という観点から、夏に福生市で模擬授業をやったときにも取り上げた、「Clipsを使って自己紹介動画を撮影」を紹介しました。
 Clipsを使って動画を撮影するときに、ライブタイトルを入れるモードにして、言語を「英語(アメリカ合衆国)」にするだけです。これで、動画を撮影している間、話した英語を音声認識して文字にしてくれます。正しい英語が表示されれば、きちんと聞き取れている英語を話していますよ、ということがわかる、というものです。
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 英語に限らず、言語の練習については、「伝わった!」という喜びが必須だと思いますので、これで自分の言いたいことをきちんとiPadが認識してくれるようにチャレンジする、という授業を行うことができます。
 児童生徒が発話した英語の評価はiPadがするので、先生は児童生徒のモチベーションを高めるところを担当したり、表現を一緒に考えたりするサポート役に徹することができます。また、撮影した動画を保存することもできるので、評価に使うこともできるし国際交流に使うこともできると思います。

Zoomで電話会議

 ICTを教室で活用するときには、「操作が簡単である」ということは非常に大きな要素になると思います。その観点で、Zoomは非常に使いやすいと思います。相手側がログインする必要がないというのも非常に大きいです(インストールして、ID作って、ログインしてください、というのはなかなか大変です)。
 ビデオ通話で校外からゲストティーチャーと繋いで授業を行ったりするときに使えるのでは?という提案として行いました。試しにどこか遠隔の地にいる先生と繋げばよかったな、と思いました。
 授業でのゲストティーチャーとの接続という意味でもそうですが、大人数に向けてのオンラインセミナーにも使えるし、欠席している児童生徒とのグループワークや、市内の学校を結んでの授業などにも活用することができます。


 No.3に続きます。

(為田)

授業で使えるかも?:ラグビーワールドカップの解説動画

 2019年9月28日に行われたラグビーワールドカップの日本対アイルランド戦の解説動画が、公式Twitterアカウントで発信されていました。

 この動画は、松島選手の動きがものすごくわかりやすく紹介されていると思います。こうやってトップレベルのプレーに解説がつけられ、動きなども見える化されて、簡単にネットで何度も見られるようになるように残してもらえるのは、本当に素晴らしいと思います。ラグビー部でみんなでシェアしたりするかもしれないと思います。

 こうしたテクノロジー×スポーツの融合については、何人かの先生方に、SPLYZA TEAMSを使っている、という話を伺いました。もうすでに部活の方では活用がスタートし始めているようです。

◆ ◆ ◆

 今回のラグビーワールドカップは、来年の東京オリンピック/東京パラリンピックの予行演習的なところもあると思いますが、スタジアムの実況方法や、動画コンテンツのネットでの発信方法など、実装されていくととてもわかりやすくなるのではないかと思いました。パブリック・ビューイングやファンゾーンなども、例えばVRやARと組み合わせるなど、テクノロジーを使ってよりよいものになるかもしれないと思いました。

 …そうしたテクノロジーを活用してのオリンピックの構想は、『PLANETS vol.9 東京2020 オルタナティブ・オリンピック・プロジェクト』にて読むことができるのですが、「ああ、こういうことか、いや、もっとか…」と思わされる動画でした。

 こうしたテクノロジーは、エンターテイメントから導入が進んでいくものですが、これだけのことができるならば、教育分野にも活用してほしい、と本当に思います。何ができるか、本当に考えていかなければならないと思います。

(為田)
 

山形市教育研究会メディア教育部会研修会レポート No.1(2019年9月18日)

 2019年9月18日に、山形市教育研究会メディア教育部会 第4回研修会に、講師としてお招きいただきました。今回の研修タイトルは、「EdTechって何?~テクノロジーが学校をどう変えるか、体験してみよう~」としました。
 会場は山形市総合学習センターのPC室で、室内にあるコンピュータの数を上回る先生方に参加していただきました。山形市教育研究会メディア教育部会の研修会には、昨年も同じくお招きいただきました。こうして継続的に機会を与えていただけることに感謝しています。
blog.ict-in-education.jp

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近い未来の学校はどんなふうになるでしょう?

 最初に、EdTechとは何かを訊いてみました。まだまだ、EdTechやxTechとは何かという話をして、ICTを活用したさまざまな授業の事例を挙げて、「EdTechとは何かという定義は一度置いておいて、“学習者中心の学びが実現できるか”」というところで考えましょう、という話をしました。
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 Society 5.0の動画を見たことがない方が少しいらっしゃたので、動画を一緒に見てみました。登校前までの風景が描かれている動画ですが、「この子たちは、この後、どんな学びを学校でするのでしょう?」ということを考えてもらいつつ、研修をスタートしました。
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www.gov-online.go.jp

schoolTaktを使って情報共有

 最初に、schoolTakt(スクールタクト)を使って、自己紹介と今日の意気込みを書いてもらいました。朝の時間に健康観察をしている学校も多いと思いますが、こうして全員が自分の状況を書き込んで、それをみんなでシェアして、いいねをつけたりコメントを書きあったりすることができれば、情報量も増えるし、お互いのコミュニケーションを促進するということを伝えました。
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 初めてschoolTaktに触れる先生方が多かったのですが、キーボードでスラスラと入力してくれました。教えていないけれど、写真を入れてくれたり、文字が回転していたり、こういう楽しいことを子どもたちもしてくるので、それを楽しめばいいと思います。
 こうして実際に自己紹介を見てみると、一人ずつに話してもらうよりもずっと多くのことを先生方は書いてくれています。これを短時間で行うこともできるし、それが記録として残ります。こうした点は、schoolTaktを使うことの良いところだと思います。
 さらに、この形であれば、必ずしも教室にいない子も、こうした情報共有に参加できます。テクノロジーは、こうして教室のあり方を変えていきます。
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 また、先生方が入力した文章のなかから、多く使われている単語を見ることができます。今回は自己紹介だったので、「今日は」「テクノロジー」「学校」「楽しみ」「体験」というような言葉が多く入力されていたことがわかります。
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 こうした機能があれば、自己紹介でなくて、例えば調べ学習でやってみたら、多くの児童生徒が書いている内容を大まかにつかむことができます。また、ここにキーワードが上がってこない場合は、先生の方で追加でキーワードとして生徒に伝えることもできます。

 こうして、実際に先生方にICTを組み込んだ学習活動に似たものを体験してもらうことで、先生方が「では、こういう授業もできるのではないか?」と思ってもらえれば、それがこの研修の何よりの成果になると思っています。


 No.2に続きます。
blog.ict-in-education.jp


(為田)