教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

佐賀県 「先進的ICT利活用教育推進事業」成果発表会

 研究員の為田です。2014年7月7日(月)、佐賀県が開催した「先進的ICT利活用教育推進事業」成果発表会に参加してきました。

シンポジウム1「ICT利活用教育の現状と今後(1)」

 会場は、佐賀市文化会館中ホール、立ち見まで出ています。関心の高さがうかがわれます。
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 登壇者は、総務省文科省、日本視聴覚教育事務局、佐賀新聞社日経BPWindowsクラスルーム協議会と、多様です。それぞれの分野で講演をするときには必ず登壇されている方々、という感じでした。
 特におもしろかったのは、文部科学省の豊嶋さんの発表。学びのイノベーション事業についてのレビューがよかったな、と思います。ICTを入れることについては、新たな学びとして「個別学習」と「協働学習」を大きくフィーチャーしてお話しされていました。なるほど、と思いつつ、現状のICTを活用した授業としては、あまり多数派ではないと思うので、このあたり、現場にどれくらい実践事例を出していくか、現場の先生方がどんなふうに使っていくか、というのがこれからの課題かなと思いました。
学びのイノベーション事業実証研究報告書:文部科学省

 それと、日経BP社の中野さんが紹介してくださった、公立学校情報化ランキングも興味深かったです。インフラ整備と教員指導力によって評価・算出しているそうです。東京都内では、トップが江戸川区で83.6%、最下位は渋谷区で38.0%と相当な開きがあります。インフラ整備という意味では、実際に「どんな授業を目指しているのか」によっても変わってくると思いますし、この数字だけで評価をするというわけにはいきませんが、ひとつの指標にはなると思います。
全国市区町村 公立学校情報化ランキング 2013《全国市区町村 公立学校情報化ランキング 2013》

ICT機器、デジタル教材等の転じ・実演+指導事例紹介

 午後の最初のプログラムは、佐賀県総合体育館での、「ICT機器、デジタル教材等の展示・実演」です。小学校、中学校、特別支援学校想定の指導事例紹介を見学させていただきました。指導事例紹介をするスペースの周りには見学者がいっぱい。iPhoneなどで授業の様子を録画する先生の姿もあります。
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 現在、佐賀県の先生方が取り組んでいらっしゃる授業への導入は、多くの知見を生み、それが日本全国にシェアされていくといいですね。

シンポジウム2「ICT利活用教育の現状と今後(2)」

 午後のシンポジウムは、午前中に比べると、現場(教育機関)での事例紹介が中心でした。佐賀大学信州大学九州大学の先生方と、県立学校校長会代表として有田工業高等学校の校長先生、そして市町教育委員会代表として武雄市教育委員会教育長がお話されました。
 おもしろかったのは、有田工業の校長先生の話。実際に現場でどのように使われているか、ということをもっともっと知りたいと思っていたので、とてもよかったです。工業科だと作業の様子をタブレットPCで録画をしたり、という実例が紹介されました。卒業式のときに、タブレットに文字を表示してメッセージを出したり、とかもされたそうです。
 会場には、おそらく先生方もけっこういたのですが、校長先生の話にはすごい食いついていた感じしました。
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 先生方に、実践事例をたくさん届けて、「あ、僕もできそう!」「やってみたい…」と思ってもらえるようにして、広げて行きたいなあ、と感じました。