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教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

日本最速 Osmoレビュー

教材 目的-1. 興味喚起 目的-6. 教材拡充 目的-7. 表現、思考手段拡充

Osmoが届いた!

 以前から待ち焦がれていて、Shippingの通知が来ただけで盛り上がっていたOsmoが、ついに届きました!

Osmo's Coming!! - 教育ICTリサーチ ブログ

 じゃん!と、こちらです。
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 パッケージを開けてみると、iPadにくっつけるBaseと、3つあるコンテンツのうちの2つ、TangramとWordsが入っています。
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 Baseを最初に組み立てます。ちなみに説明書に書かれている項目はたったの3つ。超簡単…。でも、説明書なんて実際は読まないですから、これくらいでないとダメです。ましてや、子どもが遊ぶものですからね。
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 iPadApp Storeにアクセスし、Osmoのアプリをダウンロードし、インストールします。
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 Baseniつけて、アプリを起動して、これで準備完了です。

Tangram

 Tangram(タングラム)は、形を組み合わせて絵を作る知恵遊び。三角と四角を組み合わせて家を作ったり、大きさの違う三角を2つ組み合わせて魚に見立てたり。デジタルでなくても、知育おもちゃとしてタングラムはたくさん売られているし、本としても出ています。
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 OsmoのTangramは、アナログが半分、デジタルが半分です。
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 iPadの画面に問題が表示されます。手元のピースを画面の前に置くと、それをiPadが認識して正解判定を出していきます。画面下に、手とピースが表示されるので、「あ、こうやって置くのね」というのがわかります。置く場所も、ものすごく厳密に判定されている感じはしません。子どもでもできると思います。
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 複数のピースを組み合わせる問題では、正しく置けたピースの部分は、画面上で塗りつぶされます。まだ置かれていないピースは、枠線が太い状態で表示されます。
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 タングラムはたしかにアナログでもできるものです。でも、デジタルにしたら、魅力が失われてしまう、ということではありません。特に、正解できたときの効果音は、「うれしい!」という気持ちをかきたてます。こういうのは、すべてのタングラムで遊んでいる子どもたちの隣に親御さんがずーっといるわけでないことを考えると、いいな、と思います。

Words

 Wordsには、赤と青の文字ピースがついています。
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 アプリを起動すると、写真で問題が表示されます。この単語のスペリングを一文字ずつ当てていきます(英語の授業でやるハングマンと同じルールです)。 
 単語のスペリングに含まれる文字ピースをiPadの前に置くと、正解の文字が画面下に入ります。
 すべての文字を埋めることができたら、正解でポイントが入ります。
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 そして、文字ピースをiPadの前からどかしてください、というイラストが出ます。こうした、次の指示がわかりやすくていいですね。 f:id:ict_in_education:20141001170543j:plain

 単語のスペリングに含まれない文字ピースをiPadの前に置くと、画面上部のところに不正解の文字(使われていない文字)としてまとめられていき、10個正しくない文字を選ぶと減点となります。
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 下の写真では、「残り2回しか間違えられません」と言われます。英語で表示されますが、まあ子どもでもどんな状況かはわかりますね…(笑)
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 赤い文字ピースでも、青い文字ピースでも、協力して単語のスペリングを考えていくことができます。
 また、対戦モードもありますので、赤プレイヤーと青プレイヤーに分かれて、順に問題に取り組むこともできます。

 出題のライブラリーも増やすことができそうなので、さまざまな単語のスペリングを学ぶことができます。
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Newton

 実は、いちばん楽しみにしていたのは、このNewton。iPadの前に紙とペンを用意して遊びます。
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 画面上に、上から落ち続けるボールと、ポイント(と障害物など)が表示されます。
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 紙にペンで線を引くと、その線がそのままiPadの画面上に表示され、その線に沿って、上から落ちたボールが動くようになります。そうしてボールの軌道を変えて、ポイントにあて、ひとつずつポイントを消していく、というゲームです。
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 やってみると、意外と難しい…。描いてしまった線がじゃまになることもあるのですが、そういうときには、紙を変えてしまえばOKです。この、「やり直しが簡単にできる」っていうのも、子どもに使わせるには非常に重要なポイントだと思います。 f:id:ict_in_education:20141001170552p:plain

 これ、謎解きに夢中になります…。親も一緒に楽しめるのではないでしょうか。

デジタルの良さをどう活かすか

 Osmoの3つのアプリは、どれもデジタルの良さが出るテーマを組み込んでいます。TangramとWordsは、ゲーム性を入れることで、より楽しめるようになっています。Osmoでタングラムに出会って、形の楽しさに目覚めて、アナログの方の高度なタングラムに進んでいく、という子どももいるのではないかな、と思います。

 Wordsも、ネイティブでない日本の子どもたちには、ちょっと難しいかもしれませんが、英語に親しむアクティビティにおもしろいかも知れません。

 Newtonは、3つのアプリの中では最も、「デジタルの中だからこそ」できることを追求していると思います。こうした試行錯誤を簡単に何度もさせるのはとてもおもしろい。
 実験などで試行錯誤を繰り返して達成感を持たせるのは、子どもたちにさせたい体験ではありますが、実際にそうした試行錯誤をさせることは、リアルでは大変です。材料を何度も用意しなければならなかったり、同じことを何度もくり返したり。デジタルならば、これらは簡単に解決します。
 子どもたちがどんなふうに使うのか見てみたいな、と思いました。

(おまけ)教室で使えるだろうか?

 我々、教育ICTリサーチのチームは、現場で先生方がどう使うだろうか、ということをテーマにして、さまざまな事例を集めています。
 では、このOsmoは教室で使えるでしょうか。まず思うのは、「これは、2人に1台くらいあるといいだろうな」ということですかね。全員でシェアすると、どうしても「楽しみながら試行錯誤させる」というやってもらいたいことに取りくむ時間が少なくなるので。iPad1台につき、Osmoを1セット…。1つの教材にしては、少し高いかな、という感じがします。

 Osmoのチームに、お礼かたがた、「学校の教室とかで使っている事例ってあるんですか?」とメールで訊いてみようかな、と思います。(研究員・為田)