10月16日(木)に、Ludix Lab EdTechデモ&ワークショップ:知育ゲームアプリ『Osmo』で講師をつとめました。
Osmoは、Tangible Play社が開発したiPad用知育ゲームアプリ「Osmo(オズモ)」が今年発売されました。手元で図形・文字ピースを動かしたり、ペンと紙で書いた図がiPadアプリと連動してゲームで遊べるという先進的なアプリとして注目を集めています。
Osmo. Play Beyond the Screen. - YouTube
ゲスト講師といっても、Ludix Labにはフェローとして参加をさせていただいて、「学びの活動」の効果をきちんと言葉にして語れる仲間のフェローたちにいつも勉強させていただいています。今回参加してくださったみなさんも、それぞれの現役の先生やゲーム開発者、研究者の方と多様なバックグラウンドでしたので、Osmoをみなさんに触っていただいて、「どんなふうに教育の現場に使えるだろうか?」と考えてもらい、その考えをみんなでシェアする、そんな場になるようにファシリテーションしました。
Osmoを触ってみる
参加者のみなさんを3つのグループに分けて、Osmoで遊べる「Tangram」「Words」「Newton」の3つのコンテンツのうち、どれか1つを触ってもらい、どんな点が楽しいのか、どんな点が学びになりそうか、ということをディスカッションシてもらいました。
下の写真は「Tangram(タングラム)」をやっているところです。タングラムは、幼児の知恵遊びとして今でも王道なコンテンツではありますが、実際のパーツを並べて、それがiPadの中に反応する、というのは実際に手で触れてみると非常におもしろいものです。
部屋を少し暗くして「Newton」をやっているところです。線を引いて、画面の上から落ちてくる小さいボールを的に当たるように導くコンテンツです。
みなさん、単純に楽しむというだけでなく、「こうやったらどうなるんだろう?」と実験をされているような感じでした。
【ディスカッション】Osmoの楽しいポイント、学べるポイント
各グループでディスカッションをしてもらいました。
- 「Tangram」
- 色と形が気持ちいい、楽しい。
- 触っていて楽しい。
- 最初に出る正解を記憶するようにして、短期記憶のトレーニングになるかも?
- 「Newton」
- これがいちばん楽しい。自由にいろいろできる。
- 理解、科学、創造性などを学べるかもしれない。授業などの導入にいいかも。
- ボールが落ちてくるだけでなく、反射なども入るようになればいい。
- 学びの現場に入れるなら、中高生で制作者側の方にたって、Osmoを改良させてみたい。
Ludix Labのフェローのみなさんにも、Osmoで遊んでもらってから、コメントをいただきました。
「リアルとバーチャルの関係があるのが、メリットでもあり、デメリットでもあるかもしれない」「フィードバックが頻繁に送られてきて、それが美しい。即時反応なのがいい。」などのコメントをいただきました。
最後にモデレーターの藤本さんから、そもそも、まだOsmoはデモレベルであって、これから進歩していくものだと思う、でも、こうしてOsmoをみんなで触ってみよう、というイベントができて、みんないろいろ語りたくなってしまうことが、Osmoの強さだと思う、とのコメントを頂きました。
まさに、「触ってみたくなる」というのは圧倒的にコンテンツとして強いなあ、と感じました。
…と言っている間に、資金調達しましたね。これからの発展が本当に楽しみです。
iPadを利用した子供向け知育ゲームスタートアップのOsmoが1200万ドルの資金調達に成功 | BRIDGE(ブリッジ)テクノロジー&スタートアップ情報
(研究員・為田)