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教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

ICT×愛和小学校1年生×ロジムのロジカルシンキング(2014年12月20日)

教育ICT利用の目的 目的-3. 理解促進 目的-4. 授業効率化 公開授業 取材

 論理的思考力を養成する授業を教えるロジムが、多摩市立愛和小学校で12月20日に小学校1年生向けにロジカルシンキングの公開授業を行いました。
 愛和小学校は、iPadを導入した授業でよくメディアでも取り上げられている小学校です。
 今回は、iPadは愛和小学校のもの、授業のカリキュラムはロジムから講師が行って、先生と一緒に授業を行う、という形式で行われています。民間教育機関であるロジムが、公教育の中で授業を担当するという形です。
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 授業の課題としては、「理由を考える」という、ロジカルシンキングの根底となる授業で、「だから」という言葉を中心に学習が進みます。
 先生から出た課題は、「○○○。だから、しゅくだいをやったほうがいい!!」という文章を、それぞれが作っていきます。
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 それぞれがiPadで文章を入力しています。小学校1年生で、字を書くというのに時間がかかってしまう子もまだいる時期ですが、今回は画面上のキーボードを使って文章を入力するので、思考のスピードと文字を書く(入力する)スピードの差が小さくなります。その分、文字を書くことに割くエネルギーを小さくでき、かわりに考えることに集中することができます。
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 もちろん、字をきちんと書けるようにするための練習は、これとは別途行っているはずです。ロジムの授業での学習目標は、あくまで論理的思考の基礎を作ることであり、そのためには文字を書くことの敷居を低くできていることは、プラスの効果だなと感じました。

 児童が考えて入力した文章を、ロイロノートの機能を使って、画面で一覧表示しています。先生はここから回答をピックアップして、どのような理由があったのかを教室でシェアしていきます。
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 講師をつとめられたロジムの向井先生は、「みんなの意見や考えを瞬時に共有できるICTを使った教育と各人に論理があることを尊重するロジカルシンキングの授業はやはりとても相性がいいと思います。」とおっしゃっていました。

 iPadとロイロノートをツールとして、通常の授業*1ではiPadを使っていないロジムの授業をする、という組み合わせは、非常に可能性があるものだと感じました。
 「iPadを使うため」の授業をするのではなく、これまでに実績を積んでいる授業をiPadでサポートして使っていく、こうした授業を実践事例としてどんどん積み重ねていくことで、ICTの教育現場への導入のきっかけになっていくと思います。

参考:ロジム講師・スタッフの考えていること 「ICT×愛和小学校1年生×ロジムのロジカルシンキング

12/20 愛和小学校公開授業レポート | ロジム講師・スタッフの考えていること

(研究員・為田)

*1:ロジムは、門前仲町、代々木、桜新町と3校を運営