教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

Ground Interfaceのサイトで見られる「川だけ地図」、授業で使ってみたい

 昨日、Facebookでタイムラインに流れてきて、「おもしろそう」と思った地図サイトをご紹介します。「Ground Interface」。

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地図を見せて驚きを演出し、興味を喚起する

 おもしろいな、と思ったのはトップページ下部にあった、「All Rivers 川だけ地図」。
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 リンクをクリックしてみると、日本地図がなんだか青い…。
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 ダブルクリックして拡大してみると、この青いところが川であることがわかります。日本列島、川だらけですね…。
 地図を見せて「おお!すげえ!」と思わせることで興味を喚起させ、「じゃ、こんなに川が多い日本で、いちばん長い川は?」とか発問してみたい…、と思ってしまいます。
 また、他の国と比べてみたい!と思ってしまいます(このサイトでは日本地図しかないので、できないですけど…)。
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 さらにその下には、「All Rivers, All Lakes & Topography 川だけ地形地図」というのもあります。
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 こちらはクリックしてみると、地形図が出ます。川と合わせて地形がどのようにできたかを説明するには、こちらのほうがあっているかもしれません。
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目的に特化した地図なら、デジタル地図がいい

 川がどのように流れているかは、地図帳でも見せることはできます。大きな掛け地図で見せることもできます。でも、「川だけ」に注目させるのは難しいと思います。
 デジタル地図の中でも、こうしてある特定の情報(今回の場合は「川」)に特化して見せることができるのは、非常に授業の導入に際していいのではないかと思いました。
 そんなことは当然わかっているわけですが、実際は「川だけ」が表示されている地図のために予算を使うことなどできないと思います。年に何回使うか、みたいな感じだと思いますので。
 だからこそ、こうしてデジタル地図など、ネット上でオープンになっているデータを使って、授業のコンテンツを豊かに使えるようになってほしいな、と思います。

で、考えるべきなのは…

 社会科の先生方なら、このデジタル地図を使って、「こういう授業してみたい」などのアイデアがもっとたくさん出るのではないかな、と思います。(ぜひ、教えてほしいところです!)
 で、たくさんのアイデアが出たときに、考えるべきだと思うのです。「これって、どれくらいのICT環境があれば、やりたい授業が実現できるだろうか?」と。1人1台のタブレットで、みんなで同じ川だけ地図を見てもらいたいですか?それとも、黒板に投影して見せたいですか?電子黒板に投影して、何か書き込みながら説明したいですか?
 こうした「教え方」×「教え方を実現するICT」というディスカッションの機会がもっともっと増えればいいと思います。

おまけ:これまでに書いた地図関連のエントリー

 実は、いろいろな場所で研修やセミナーをやりますが、先生方がとても興味を持ってくれるテーマが「デジタル地図」です。そのため、今までにも何回か、地図をテーマにしたエントリーを書いているので、これまでに書いた地図関連のエントリーをまとめておきます。よろしければご参考に。
ict-in-education.hatenablog.com
ict-in-education.hatenablog.com
ict-in-education.hatenablog.com
ict-in-education.hatenablog.com

 また、「こんなサイトもおもしろいよ!」「こんなふうに授業で使っているよ!」というテーマがございましたら、ぜひ教えて下さい!

(研究員・為田)