7月15日(水)~7月17日(金)に東京国際フォーラムで開催されたラーニングテクノロジー2015で、ICT CONNECT 21普及推進WGサブWG『教育現場発!ニーズをシーズへ』(リーダー:株式会社電通国際情報サービス 関島章江さん)企画によるセミナーが行われました。
こちらのセミナーの企画に参加させてもらい、また当日のセミナー進行のサポートもさせていただきました。テーマは、「教育現場のニーズをEdTechは解決できるのか?~英語教育編~」でした。
17日(金)に行なわれた、NHKエデュケーショナル 田村嘉宏さんのピッチをレポートいたします。メモ程度で恐縮ですが、興味ある方のお役に立てればと思います。
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- NHK「基礎英語LEAD」
- NHKラジオ番組の(英語テキスト+音声)のデータベースにいつでもアクセスできる。
- 5500のスキットの中から先生方が自由に選び、授業やドリル、リスニングにフル活用できる。
- うまく使えば授業がもっと豊かに楽しくなる、しかも先生方の労力は減らせるのではないか。
- NHKラジオの過去14年間の5500の会話例と音声のセット、すべてがネイティブの生きた英語。
- ラジオ英会話は学習指導要領を意識して作っているので、学校の先生に使っていただく時、普段の授業とシームレスに使ってもらえる。
- 学校の授業やテスト、宿題、ドリルなど教材作成の範囲なら、著作権を気にせず自由に使える。
- いつでもどこでも、インターネットの環境があれば接続できる
- 学校、先生の自宅、スマートフォンで電車の中でも、コンテンツにアクセスできる。
- いちばんの特徴は検索機能。
- こんな英文、例えば「現在完了形を使った文章がほしいな」という時には”文法項目”から、また「自己紹介の会話がほしい」という時は”言語表現項目”から検索すると、質量ともに豊かなデータベースから、欲しかった英文とスキットが出てくる。
- 学校にログインアクセスを販売する。
- 学校では英語の先生と管理職が、いくらでも使うことができる。
- 音声のダウンロードもできる。
- 教室に電子黒板があれば、そこに投影することもできる。
- 男女・年齢など様々なネイティブの録音があるので、いろいろな英語を体験することができる。
- ログインして「カリキュラム」「文法項目」というふうにクリックして検索することができる。
- 学校で英語を教える時には、文法が決まっている。文法からたどって検索すれば教科書の内容に沿いながら、教科書とは異なる豊富な会話例に接することができる。
- スキットの内容をワンタッチでコピー、アレンジ、和訳表示、プリントする機能もそなえている。
- 横浜市・杉並区などいくつかの自治体で、全公立中学校に導入が決まり活用が始まっている。
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基礎英語は、中学校でも高校でも「ラジオで聞け!」と先生に言われたなあ、と懐かしく思い出します。そのコンテンツを14年間分、5500の会話例をすべて自由に使えるようにする、というのはすごいと思います。きちんと著作権処理をしているコンテンツなので、教室で先生が授業で使うこともでき、授業の練習問題として作成することもできますし、試験問題の長文読解問題に使うこともできますし、ロールプレイ用の会話例を作ることもできるそうです。
横浜市では全校に導入されているということなので、先生方にどのように使われているのか、お話を伺ってみたいな、と思いました。
(研究員・為田)