教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

平成27年度 古河市教育ICTフォーラム 主催者挨拶~新しい古河教育

 7月25日に、茨城県古河市で開催された、古河市教育ICTフォーラムに参加してきました。古河市の開催する「古河市教育ICTフォーラム」は今年が1回めです。
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 プログラムによると、対象は「古河市の教員、在住の児童生徒、保護者、近隣自治体の教育委員会 等」となっています。先生方の参加も多かったように思いました。また小学生がお父さん、お母さんと一緒に参加されているのもセミナー会場でお見かけしました。

 午前中の最初のプログラム、教育長による主催者挨拶と平井先生(古河市教育委員会)による「セルラークラウド」が創る新しい古河教育のプレゼンメモ、公開いたします。

主催者挨拶 佐川康二 教育長(古河市教育委員会

  • コンピュータは学校で使うものではない、と30年前に思った。
    • その理由は、「コンピュータを勉強するために、コンピュータが導入されていた」から。
    • 30年間、コンピュータが使いやすくなればいいとずっと思っていた。
    • iPadタブレットを使った時に、こんな便利なものがあるのかと思った。難しいキーボードなんて打たなくていい、これだろう、と思った。
  • やっと、PCが「勉強すべき教育機器でなく、道具として使えるもの」になった。
    • いま、小中学生はいろんなゲームをやっている、スマホでいろいろなことをやっている。子どもたちにとっては身近なもの。
    • 学校で道具として使うのに、タブレットの時代が来た、と思った。
    • だから、古河市で取り入れよう、と動いた。
  • 関心を持ってくれる人が多く、今日もこんなにたくさんの人が来ている。
    • 教育で使うタブレットの素材が集まっている。私も勉強したいと思います。
  • 古河でのICTでの取り組みを推し進めたいと思います。今日は古河まで来てくださってありがとうございます。一緒に勉強させてください。

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セルラークラウドが創る新しい古河教育 平井聡一郎先生(古河市教育委員会 指導課 参事兼課長)

  • スマート教育ICTの実現に向けた取り組み
    • こうした教育フォーラムを開くのは、古河市では初めて。市だけでできるものではない。企業の力も借りないとできないというのが現状。プロジェクタやミキサー、テーブルなど、さまざまな企業の協力によって成り立っている。
    • 今までのスキームの中でやっていたのでは、新しい教育はできないと思う。そういったことが、「スマート」という言葉に含まれている。
  • なんでペンギンか?
    • ビジネスの世界で「ファーストペンギン」という言葉があります。
    • 古河市は、他の市町村でやっていないセルラーモデルに挑戦した。
    • ファーストペンギンでありたい、というのが、ICT導入プロジェクトのコードネームになっている。
  • 古河市茨城県の端。
    • 魅力ある古河にしていくために、教育を変えていく。
  • なぜ教育ICTが求められているのか。
  • 子どもたちの未来と学校教育の責務
    • 生きる力は、「Force to survive」と訳されていた。「survive」です。学校現場はそこまでは追いつけなかった。
    • 学校教育の責務は、「きみの生きる未来がたとえどんなに過酷でも、必ず生き抜く力を身につけさせる。」ということ。
      • 変化の激しい、答えのない時代に、答えを探し求める子どもたちにとって必要な教育を考えた。
  • 課題の整理
    • 基礎学力と21世紀型スキル
  • 課題は物理的な時間の制約
    • TeacherがすべてFacilitatorに変わるわけではなく、大切なのはバランス。
    • 効果と効率を追求した授業スタイル
      • 効果(興味関心、理解、思考、表現、技能など学習目標に迫る効果)→アプローチは「教育ICT」
      • 効率(自分の頭で考え、他者と学びあい、表現する時間を生み出す効率)→訴求するのは「教員の意識」
  • スマート、それは無理がないこと。
  • 古河市が進める3つの教育ICT施策
    • 通常整備校(グループ1台の活用方法)
    • 重点整備校(小規模校でOne to One)
      • One to Oneの学校でも、グループに1台の方がいいかもしれない。先生だけが持ったほうがいいのかもしれない。そこに正解はない。
    • エバンジェリスト養成プログラム
      • より多くの先生が使えるようにしてほしい
      • 1人10台のタブレットを先生に貸与する。転勤してもそのまま(古河市にいるかぎりは)
      • タブレット、小型プロジェクタ、AppleTV,小型保管庫、9月1日にエバンジェリストに渡す。
      • グループ1台の活用の仕方を徹底的に研究してもらう。
  • 専門家から指導してもらう。
  • 費用対効果を高める。
    • WANTのなかからMUSTを抽出する。それが古河市の整備のパターン。
  • 古河市の環境整備
    • フルLTE対応タブレット端末
      • グラウンドや小学校の町探検なども、できるようになる。
      • 新しい探検ボード。ベルトがついていて、クッションがついていて、というのを探した。
    • サーバレスによるフルクラウド

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  • 無線LANのアクセスポイントも、サーバーも学校にはない環境になる。
    • ICT支援員がもっとも大変なのは、ネットワーク環境。そこがなくなる。
    • サーバの増強やアクセスポイントの増強についても、サービス提供者(今回はドコモ)が行うことになる。
    • アプリもブラウザベースで動くものに。
  • 行政マンと指導主事
    • 教育環境整備課、総務課、施設課と指導主事が、きちんとタッグを組まないとうまくいかないと思う。
    • 指導主事が思い描く教育環境を、行政マンがどのように実現するかを考える必要がある。
  • これからの課題
  • クラウドプラットフォーム(仮称)ODOGUBAKO
    • この中に全部使うものが入っているようにしたい、という感じ。
    • 先行事例をうまく取り入れていく。
    • ロイロノート・スクール、MetaMoji Share、LMS(スクールタクト) など

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  • 将来の展望
    • 今後3カ年
    • 3年後以降
      • 教育ICTをよりパーソナル化し、あたりまえの世界に。
      • 教育ICTに固執することなく、子どもたちの学力向上に真摯に向きあう教員、学校、教育委員会づくり。

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