教育ICTリサーチ ブログ

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ICT教育ニュースで「やるKey」の体験セミナーが取り上げられました

 ICT教育ニュースで7月25日の古河市教育ICTフォーラムが取り上げられました。
ict-enews.net

 開発にかかわっている凸版印刷の「やるKey」の体験セミナーについても言及していただきました。

 凸版印刷が実証研究版として提供しているのが、子どもたちの「やる気」を喚起し、「できた」を体験させる学習支援サービス「やるKey」。東京書籍とのコラボレーションで教科書に合わせて開発した「やるKey」のポイントは、目標を設定して取り組むこと。

 学習時間やページ数、点数などの目標を自分で設定してから問題に取り組む。
 回答結果から、本人のつまずきポイントを見つけて補習させたり、自動で採点集計を行い、目標を達成できたかどうかを教師が簡単に確認できるため、教師を採点作業から解放できるという。今回の実証研究は、小学3年生の算数で行う事になっている。

 記事中に書かれている「つまずきポイント」ですが、現在、東京書籍さんと一緒に整備中です。教科書に掲載されている全問題について、「どうやって間違えるのか」をポイントとして、マトリクスを作っていきます。Excelの限界に挑戦…的な感じになっています。
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 ちなみに、ミーティングテーブルに広げるとこんな感じです。これで1/3学年分。これが全学年揃ったら…と創造するだけで楽しくなります。たくさんの「つまずきポイント」が存在しているのです。いままで、先生方の頭の中にあって、先生が教えるときに使っていたノウハウを、こうしてデータ化していく作業は、つらいですが、おもしろい作業です。
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 教科書、指導書とにらめっこしつつ、つまずきポイントの整備をしています。こうしたデータを準備して、アルゴリズムも組んで、自動出題のやり方が、先生方のノウハウに近づいて初めて、先生に使っていただく意味があるものになります。
 多くの先生方にも見ていただき、ご意見をいただきながら、開発が進んでいます。
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(研究員・為田)