教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

教育ICT グッドプラクティス #13:忘れ物をした時は教科書を借りず、ページを写す

 この連載では、これからICTを実践する学校/先生方を想定読者として、「ICTを使って、こんな実践ができますよ」というのを、実践事例の引き出しとしてご紹介していきたいと思っています。端末やシステムの機能ありきでなく、教育手法としてどうなのか?というところに焦点をしぼって紹介します。
 「授業の中での導入部分で5分だけ使う」「プレゼンテーションの動画を撮影して、みんなでレビューする」などのように、特定の目的にピンポイントでICTを利用している様子を紹介していきます。

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 今回は、同志社中学校 反田任先生の、中2英語の授業からの「グッドプラクティス」の紹介です。

 反田先生の授業では、「教科書を開いて」「問題集を開いて」という指示が出たときに、紙の本を開く生徒もいれば、iPadを操作してカメラロールでページを表示する生徒もいました。教科書のページ・問題集のページを撮影して持っているのです。後で反田先生に訊いてみたら、問題集をきちんと持ってきていても、忘れたときの保険としてページを撮影してある生徒もいるそうです。
 生徒が自分のiPadを持つようになって、教科書や参考書を忘れました、と言いに来た生徒に、先生は「教科書を借りて」ではなくて、「友だちに写真を撮らせてもらって」と言うことができるようになったそうです。そうすると、授業の前に隣の人にページを撮影させてもらっておけば(その日の授業で進みそうなページならそう大量ではないですね。)、周りの人にも迷惑がかからない、ということです。
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