8月19日にVilling Venture Partners(渋谷区南青山)で行なわれた、「こどもがおとなに教えるMinecraftの会」に参加してきました。端末を自分で持ってくること、ということだったので、iPadにMinecraft PE版をインストールして行きました。
Minecraftってどんなもの?
最初に、主催者(おとな)から、なぜこのイベントを開催することにしたのかの説明がありました。
僕も参加の動機は、「Minecraftって学校でやっているところが少しあるけれど、自分で触ったことがないので、子どもになったつもりでやってみたかった」というものでしたので、非常に興味深いものでした。
最初に講師が紹介されます。今回、僕らにマイクラを教えてくれるのは、小学校6年生の男子2人です。
そもそも、Minecraftって何?というのが最初に先生に訊いてみました。返ってきた答えは以下のようなものでした。
なるほど…。目的がない、というか、終わりのないゲームということなのですね。ここで、「プログラミング」とか言わないわけですね、ゲームなんですね。
さっそく、先生の指示に従ってMinecraftを始めます。最初に「ワールドを作成」します。画面はこんな感じです。
先生方から、クリエイティブモードとサバイバルモードの説明があります。どちらを好きか、というのもわかれそうです。ワールドを構築していくのが好きな人はクリエイティブモード、ゲーム的な要素もほしいなという人はサバイバルモードが好きなのですかね…。
- クリエイティブモードとサバイバルモード
- サバイバルモードは、HPがある。ゲームモード。
- ゾンビやらスケルトンやら、襲ってくる。
- 敵に襲われたりもするので大変。
- クリエイティブモードだと、最初からすべてのインベントリを持っている。
- 死なない。
- 自由に作ることができる。
- リソースが無限。作りたいものをいくらでも作れる。
クリエイティブモードで何でも持っていて、ワールドを自由に作れます。海を埋め立てることも可能だし、壁でも家でも自由に作れます。
サバイバルモードは、左上のハートが0になったら死にます…。
僕個人的には、サバイバルモードはあっという間にクモとかに殺されますので、クリエイティブでじっくり家とかを作っている方が好きでした。アクションゲーム苦手だから…。でも、操作に慣れたらこういうのも簡単にできるようになるのかもしれません。
非常におもしろいな、と思ったのは、さまざまなものを自分で作っていくところ。羊毛3つと木材3つで作ります。他にもピッケルを作ったり、剣を作ったり、それぞれに作り方があります。
そもそも、羊毛を手に入れるためには、羊が必要なわけです。
「そういうの、どうやって覚えるの?」というおとなからの質問に、「ネットで調べる」と先生が答えていたので、検索してみると、「マイクラ レシピ」みたいなのでいくらでも出るのですね。自学自習…。
最初からこういうアイテムが全部揃っているクリエイティブモードよりも、サバイバルモードの方が、こういうのを作って楽しむのはいいかもしれない、と思いました。
どうにかここまでできました…
そうして先生たちに手伝ってもらいながらここまではできるようになりました。
ある程度できるようになってくると、楽しい!最初が大変…(まあ、なんでもそうですけどね)ここまでで1時間弱くらい。
このあたりまでできてくると、周りの人に「見て!見て!」と自慢したくなってくる。この「自慢したくなる」っていうのは、大事なところだろうなあ、と思いました。学校でやるなら、こうした心理をしっかり取り入れて活動を設計したいところです。
まだPE版では実装されていないそうですが、レッドストーン回路というのがあって、これを使うと、動力によってドアを自動で開けたり、スイッチをつけたり消したり、センサーを作ったり、ができるそうです。ここまでできるようになると、LEGOマインドストームに近くなるな、と思いました。でも、LEGOみたいに場所を取らないし、いつまででも置いておけるし。ここからプログラミングの楽しさに目覚めていく、というルートは大いにありえるな、と思いました。
先生たちのデモを見て思ったこと
最後に、先生たちがいろいろと見せてくれました。こうして自然とプレゼンテーションをやりたくなる、というのはすばらしいと思います。レイ先生は、建物をデザイナーハウス的に作っているのを見せてくれました。内装まで完璧に作られています。プールがあって、水中に照明が入っていて。
ケンゴ先生の作った巨大フィギュアの中は、階段がついていて上がっていけるようになっていました。これができるということは、ピラミッドとか、歴史的建造物とかの内部を再現とかもできるな、と思いました。また、レッドストーン回路を使ってセンサーで自動的に矢を射つのを見せてくれましたが、こうした装置によってテクノロジーを考えることもできそうだな、と思いました。動力を使って、中世の城門を開けたりとか、動物を狩るための罠をしかけたりとか、そうした仕掛けを再現してみるワークショップとかおもしろそうだな、と。
そうすると、歴史的構造物とかってMinecraftで作っている人はきっといるだろうな、と思って、YouTubeで検索してみると、たくさん出てきます。みんなさすが…。
- Biggest Minecraft pyramid possible!
- Minecraft :: Japanese Temple :: Inspiration w/ Keralis
作り方の説明も多く作られています。日本語でも、週刊アスキーでシリーズ化してあります。じっくり作ってみようかな。
- Minecraft: How To Build A Mini Castle
- 【MinecraftPE】ゲームの設定画面をチェック! 初心者講座【1日目】
できるようになってくると加速度的に楽しくなっていきます。先生方が「わからないことはWebで調べます」というのも、検索すればいくらでも出てくるし、「すごいモデル」をYouTubeでいくらでも見られて、「これ作ってみたい!」と刺激をしてくれるので、どんどん自分で学んでいくのだろうなと思います。このサイクルに入ったら、ものすごい時間をかけてがんばるのだろうな、と思いました。
後編はこちらです。
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(為田)