教育ICTリサーチ ブログ

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滋賀学園×HPタブレット導入事例

 滋賀学園高校でのHPのタブレット導入がYouTubeで公開されました。
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 授業は実際に見てみないとわからないことが多いと思うのですが、少なくとも「これからICT導入どうしよう…」という学校や先生方には、こうしてイメージが湧く動画を見せることは非常に意味があると思います。何はともあれ、動画をどうぞ。

www.youtube.com


 以下、動画内で語られていたポイントをまとめます。コメントをしているのは、先生や生徒たちです。

  • 生徒ひとりひとりの力を引き出したい。
  • 目指している21世紀型スキルの育成にぴったり。
  • 一斉講義スタイルから、今後に必要な新しい教育を求めていた。その方向性にあっていた。
  • 一方的に受けるのではなく、新しいICT機器を使って自分が動きながら学んでいく、能動的な学びを目指している。
  • 一方的に授業を教えるというのではなくて、自分たちで得た知識をいかに友だちと表現しながら共有するか。
  • 自分たちの意見を表現できるのが魅力的だと思う。
  • フィールドワーク先で、その場で思ったことを書き留められるのがメリット。
  • 生徒たちがまとめた結果を見て回る時に、タブレットは機動性に優れていて良い。
  • 無償提供されている「HP Classroom Manager」というソフトを使って、生徒一人一人の作業状況を把握している。授業をしていくうえで助かっている。
  • その場で表現する、映し出す、というためにも、プロジェクタやプリンタにすぐつなげる環境が大切。(HPアドバンスド無線ドッキングステーションを利用)
  • タブレットについているペンやキーボードは欠かせない。
  • タブレットが頑丈で外に持ち出すときも安心。


 導入しているのはHP Pro Tablet 10 EE G1なのですね。キーボードやペンをどんなふうに使われているのか、非常に興味あります。キーボードは入力をたくさんするには必須だと思うので、プレゼンテーションやレポートを多くするのであれば必要だと思います。一方で表現力としては紙のノートにどうしても劣ります。そのギャップを埋めるのに、ペンの特徴が活きるかも知れないと感じています。


 安居校長先生のコメントも。

  • 最初は不安だったが、やってみたらなんとかなるな、と思った。
  • 思う以上に、成長してくれた。授業の中身も充実してきた。
  • 将来的には全員がこのような授業をするようにしたい。
  • 21世紀型授業だけでなくて、他の普通の授業でもタブレットを使えるように、来年からでも展開したい。


 ぜひ、一度取材に伺いたいです。先生がどんなふうに使っているのか、生徒たちがどんなふうに使っているのか、授業の中で見たいです。やはり現場で見て、先生とお話して、生徒たちに話を聞いて、それで見えてくるものを大事にしたいな、と思いますので。次の関西出張の日程に合わせて、訪問させていただくべく、連絡させていただこうと思います。


 ところで、滋賀学園としてYouTubeにチャンネルを持っているのですね。見てみると、最近は動画がアップロードされていませんが、体育祭の様子などがアップロードされていて、卒業生はこれはうれしいのではないかな、と思いました。
www.youtube.com

(為田)