教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

デジタル教科書教材協議会(DiTT) 勉強会で講師をつとめました

フラットに「学校のためになるのは何か?」を考える

 9月17日に、第62回 デジタル教科書教材協議会(DiTT) 勉強会にて、講師として「先進的事例から見る、教育ICT導入の現場」というタイトルでお話をさせていただきました。参加者名簿を見せていただくと、参加者のほとんどはデジタル教科書教材協議会の会員企業の方々。最新のテクノロジーなどについては当然よくご存知だろうと思いましたので、うちの会社で教職員研修などをさせていただいているときに、先生方から伺う「こういう授業にしたい」「こういうところを変えられたらいいんだけど」という話などを、ICT導入の目的と組み合わせてお話をしてきました。
 タイトルは「先進的事例から見る」ですが、先進的事例について話したのはほんの少しだけで、それよりは、「何を目的にしてICTを導入するのか」を考えて、それに応えることをしていきましょうよ、という話をしました。
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 うちの会社は、自分たちでアプリを開発しているわけでもないし、ハードを提供しているわけでもないので、あらゆるものをフラットに学校に対して薦めることもできるし、それぞれのアプリやシステムについて研修などを設計して実施することができます。
 僕個人としては、iPadも好きだし、Chromebookも好きです。どちらもとても「良い」と思っていますが、「良い」かどうかはそれを使う目的によります。この目的が教育委員会/学校側で明確になっていないケースも実は多いのです。例えば、グループを作ってお互いに動画を撮影したり、Webを検索したりして、お互いに情報を見せ合い、協働学習を小学校でしたい、というのならばiPadは「良い」と思います。でも、高校くらいで、さまざまな情報を検索して、しっかり文章を書かせて、それをお互いでレビューするようにしたい、というのであれば、ちょっとiPadでは文章入力スピードが物足りないかな…というように、先生方とディスカッションをしていくことができます。

 研修講師をすると、必ずプログラムの中に授業案の作成や、自分の学校/クラスの問題解決案作成などを、課題として入れるようにしています。そこでわかるのは、「問題を認識している先生方はたくさんいる」ということです。ただ、それがなかなか導入するハードやソフトとあっていないように感じます。
 先生方から上手に問題点を聞き出して、それを解決するソリューションを提供することをお手伝いしていきたいと思っています、という話をしました。

 名刺交換をさせていただいた皆様、本当にありがとうございました。どこかでお仕事をご一緒できれば幸せです。

出番終了→最前列でもう2講演

 自分の持ち時間は30分でしたので、それが終わった後は、会場の最前列で聴衆として参加してきました。今回、一緒に登壇したのは、以下のお二人でした。

  • 株式会社コンセント サービスデザイナー 小橋真哉 氏
    • サービスデザイン思考による体育のアプリ「aicco」開発プロジェクト
  • Life is Tech! 代表 水野雄介 氏
    • デジタル時代に生きる中高生の未来を変えるIT教育

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 株式会社コンセントの小橋さんとは、今回の講演にあたってディスカッションをミーティングとメールとでしていたのですが、まさに「授業がどう変わるか」ということを考えてアプリを開発されているのが印象的でした。
 Life is Tech!の水野さんとは、2年ぶりくらいの再会でしょうか。もともと先生として高校生に物理を教えていた水野さん。生徒たちがもっと伸びるようなことをしたいと思って、一人の先生としてではなく、サービスとして子どもたちを伸ばす方が早いと思ってLife is Tech!を5年前にスタート。中学生、高校生向けに、最先端のプログラミングを、という活動をされています。パッション溢れるお話で、刺激をもらいました。

 こちらの講演のメモも、まとめている最中です。後日、続けて公開できるようにしたいと思いますので、どうぞお楽しみに。

(為田)