教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

授業で使ってみたい: 人口減少×デザイン

 Facebookで知った、「人口減少×デザイン」。素晴らしいです。まずはアクセスしてみましょう。
issueplusdesign.jp

 タイトルが表示されて、メッセージが出て、ENTERを押せば、すぐに始められます。
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とりあえず感覚がわかるところを…と思ったので、地元を選んでみました。2010年から2060年までの50年間での変化がわかります。2010年を100にすると、2060年には83になるのか。多いのか少ないのかがわからないけど、けっこう減るのだなあ…。
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 この時点で、他の自治体はどれくらいなのだろう?と気になっている時点で、デザインの勝利だな…。これが学びのきっかけになりそうだな、と感じました。学校の研究発表などを行っている児童生徒に教えてあげよう。


 さらに、2010年と2060年の間で条件を変えることができます。人口減少対策を打つことができるのです。中央の「対策を行なう」をクリックすると、3つのオプションが出てきます。「合計特殊出生率」「転入者数を増やす」「転出者数を減らす」の3つです。わからない言葉については、注釈も出るようになっています。
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 それぞれの数値を変えることで、2060年の数値が変わっていきます。試算の概念を教えるのにいいかもしれないと思いました。グループで、それぞれに違う都市を担当してみて、気づいた点とかどうしてそういう試算になるのかの背景事情を話しあったらおもしろいかもしれないと思いました。
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 さらに、「2020年-2050年の推移を見る」をクリックすると、それぞれの時点でのデータも表示されます。
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これらのデータは、Excelなどのデータで見ることはできるものですが、データの加工をすることは大変で、それを先生がやる、というのはなかなか考えにくいです。
 それがこうしてインフォグラフィックスとインタラクティビティをもってデザインされていると、とてもわかりやすいです。

 生徒たちに見せてあげたいサイトだな、と思いました。

 元は書籍版があるそうですので、興味のある方はそちらもぜひあたってみてください。

(為田)