教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

京都教育大学附属桃山小学校訪問 #6(2015年10月7日)

実況中継:6時間目 社会(小学校4年生)

 社会の授業も、発表の準備をする時間でした。授業の最初に、発表の際の構成を先生が紹介してくれます。ここでもパワーチェックカードにしたがって、さまざまな手法で伝える工夫がされていて、ペープサートや紙芝居などを、皆それぞれに作っています。
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 机間巡視をしている間に、木村先生は発表の時に使う原稿だけでなく、裏の原稿にも色を塗っている児童を発見、みんなにシェアします。 「どうして裏側の見せないところに色を塗っているのだろう?」と発問します。読みやすくするため!大きく読むところがわかるように!などの答えが上がります。
 ここで、木村先生は、情報ハンドブックの方で、過去の児童が書いた原稿を見せました。こうしてデジタルで画像を残しておくことで、いつでも簡単に見せることができます。単元としては違うところだったのですが、強調するところなどを色をつけて変えることで、より「伝わりやすくなる」ということがわかったのではないかと思います。
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▼情報ハンドブックはこちらwww.pef.or.jp


 児童はそうした情報を得て、発表の準備を進めていきます。紙で準備をするからこそ、自由な発想で発表資料ができてきます。PowerPointを使うことで、機能に縛られてしまって逆に表現の制約ができてしまったら意味がないな、とも思いました。
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 ペアでの発表を前に、袖ヶ浦高校でのiPadの活用方法で、お互いのプレゼンテーションを撮影して、それを振り返りの時に見る、という話を木村先生にしたら、さっそく授業プランに組み込んでおられました。タブレットが一人1台あれば、またできることは広がるでしょうが、そうでないのであれば、無理に手を広げず、パワーチェックカードをベースにしてしっかりと「考え方を考える」「わかり方をわかる」というところを教えていく、ということなのかなと思いました。

 どの授業も本当に密度が濃いのと、児童たちの自律性に驚きました。「難しいこと」「わからないこと」に対して嫌がらない、というのは本当に大事なことで、その雰囲気をクラスの中で作っていく、というのが大切だな、と感じました。

(為田)