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教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

学校で使えるクリエイティブデザインアイデア #02: 白黒印刷するものは白黒で作って、仕上がりの印象がイメージできるようにする

 フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、学校の先生が普段使えるクリエイティブデザイン観点でのアイデアやポイントをご紹介させていただきます。

 印刷物を作る際に、カラーか白黒か、どちらで印刷するのかによって注意すべきことについて紹介します。結論から書いてしまうと、白黒印刷するに場合は、全体的に白黒で作るようにするといいでしょう。カラーで作成していても、印刷はできますが、仕上がりのイメージがまったく異なるため、以下のような状況になってしまうこともあり得ます。

  • カラーで目立つように作成していた部分が白黒だと目立たなくなった
  • カラーだとわかりやすかった写真が、白黒だと色がつぶれてよくわからなくなった

 作る段階で、カラーで出力するのか、白黒で出力するのかは決まっていると思いますので、どちらで印刷するのかを確認してから作成するようにします。もし、決まっていない場合は、白黒のパターンとカラーのパターンの両方を作成しておくといいでしょう。

 どのように違うかを比較してみましょう。

(1)カラー出力用に作成
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  • 上部の「ご入学・ご進学おめでとうございます」と写真が目立つように配色。
  • 下部の項目名だけに色味をつけて、詳細内容の文章よりも目がいくように配色。
  • 文章は、黒100%だと目立ちすぎるので、グレー寄りの黒に設定。


(2)カラー出力用を、白黒で印刷
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  • カラー出力用に作成したものを、そのまま白黒で印刷。
  • 「ご入学・ご進学おめでとうございます」と写真が、カラー版に比べて目立たなくなり、全体的に淡い印象になる。
  • 下部の項目名が、文章よりも薄くなり、こちらも目立たなくなる。


(3)白黒出力用に作成
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  • カラー版と同様に、まず「ご入学・ご進学おめでとうございます」と写真に目がいくように、「ご入学・ご進学おめでとうございます」の色を黒100%に設定。
  • 写真は、グレースケールにしてから明るさ・コントラスト・シャープネスを設定して、白黒でも目立ち、かつ見やすいように調整。
    • シャープネスを少し設定することで、ピントが合った感じになり、写真が元画像よりも明瞭な印象になる。
  • 白黒にすることで、写真の四角の形が曖昧になって目立たなくなるので、枠をつけたり、影を落としたりして、写真の形を明確にする。
  • 下部の項目名は、「ご入学・ご進学おめでとうございます」よりもグレー寄りの黒に設定して、「ご入学・ご進学おめでとうございます」と写真の次に目に入ってくるように調整。

 なお、サンプルとして利用している画像は、すべてWordで作成しています。「グレースケールにする」「明るさ・コントラスト・シャープネスを設定する」など、写真の加工もWord上でできる機能です。もし、色味調整や加工をしてもわかりやすくできないようであれば、別の写真に差し替えた方が良いでしょう。


 カラー版では、彩度対比と色相対比と明度対比が絡み合って、「ご入学・ご進学おめでとうございます」と写真が目立っていましたが、白黒印刷にすることで、彩度と色相の要素がなくなるので、明度対比だけになります。
 カラー版での「ご入学・ご進学おめでとうございます」に使っている赤は、彩度が高く、明度も低めなので、白地に映えます。しかし、白黒印刷にすると、赤の明度は文字の黒よりも高く、グレーになるので、カラーでの印象よりも目立たなくなってしまいます。
 また、項目名に使っている水色は、彩度も明度も中間くらいですが、白地に黒文字という無彩色(彩度がない色)の中に有彩色である水色がポイントで配置されているので、カラー版では目立ちます。しかし、こちらも白黒印刷にすることで、明度は中間くらいなので、当然文字の黒よりも淡いグレーになり、白に近くなるので、目立たなくなってしまいます。

 配色は、色の仕組みまで理解している方がやりやすいですが、奥が深いので、実際に試し印刷をしてみて、伝えたい情報の順番で目に入ってくるかどうかを実際に確かめながら作成するのが良いかと思います。

(前田)