教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

Education Dayレポート #5: 実践事例発表「SurfaceとOffice 365を活用した論理的思考力の学習」(つくば市教育局 総合教育研究所(春日学園) 副所長 毛利靖先生)

 11月28日にEducation Day 実証に学ぶ―新たなICT活用の実践と展望(主催:Windows クラスルーム協議会)に参加しました。

 午後、ずっと実践事例セッションの方に参加をし、MS Showcase Schoolsの実践事例発表を聴きましたので、レポート代わりのメモを公開いたします。
 5つめの実践事例発表は、つくば市教育局 総合教育研究所(春日学園)の毛利靖先生による、「SurfaceとOffice 365を活用した論理的思考力の学習」です。
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 つくば市では、先進的ICTを活用した21世紀型スキルの育成をしています。「教育日本一」の原動力として、ICT教育を進めているそうです。春日学園では、9年生が1年生にタブレットの使い方を教えているそうです。こうした縦割りで使えるようになるといいですね。
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 春日学園では、「つくばスタイル科」という教科があり、そこでタブレットの教育利用を進めています。演題にあるように、SurfaceとOffice 365を使って、教育実践をしているそうです。例えば、Office 365に含まれているOneNoteオンラインとSkypeを使ってテレビ会議などの活用が進んでいます。
 つくば市の4C学習は、とても好きなコンセプトです。
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 デジタル思考ツールも用意しているそうで、毎月1回授業として設定し、1つずつ教えているとのことです。チャートを用意することで、そのチャートを埋めるためにどのように考えればいいのか、というのを授業の中に埋め込めるのだと思います。先生方は、このチャートを最大限活用できる授業テーマを用意して、実際に使ってもらう、という形式をとっているのでしょう。
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 デジタルで使うので、OneNoteでテンプレートとして配布して、ペンで入力をしているのですかね?そうして、それを共有するということもできそうです。もちろん、SurfaceとOffice 365がなくても、紙で同じことを実現することも可能です。
 OneNoteなどを使ってオンラインでするのと、手描きで行うのと、学習効果として違うのか、ぜひ先生方に伺ってみたいな、と思いました。デジタルの方であれば、オンラインでみんなでシェアすることが簡単にできるので、いいかなと思いますが、手描きで表現力豊かに描いて、それを写真で撮影してシェアをするというのでもおもしろそうです。

 そんな、「こう使ったらどうだろうか?」と発想を広げてくれる発表でした。

(為田)