立命館大学アート・リサーチセンターと京都市の博物館「平安京創生館」が作った平安京オーバーレイマップが非常におもしろいです。
京都市平安京創生館(京都アスニー1階)で公開されている「平安京跡イメージマップ」を、現在の地図上に配置したものです。このマップは、同館に常設展示されている平安京復元模型が現在の京都とどのように重なっているかを示したものです。
アクセスしてみると、現在のGoogleマップに平安京跡イメージマップを重ねあわせた地図になっています。ドラッグして移動したり、ズームイン、ズームアウトもできます。御所のあたりです。
画面右上にあるスライダーを左右に動かすと、透明度が変わります。
京都駅のあたり。京都駅のところって、八条院って書いてあるな…、と思って、「八条院」を検索してみると、人名が出てくる。うーん、どういうことだろう…。すぐ近くには「平宗盛」と書いてある。屋敷があったのだろうか…・とか、いろいろと考えてしまいます。
地図の左上には「地図 | 航空写真」というボタンがあるので、航空写真にすると、平安京の地図を航空写真と重ねられます。
東寺の隣には西寺があったのですね。でも、東寺しか残っていないのだなあ、とかが見られたり。
修学旅行のときの事前学習や、歴史の授業はもちろんですが、案外古典を読むときにこういった地理感がわかる地図があるといいな、と思いました。
また、平安時代以外の地図もタイムラインで変えられるとうれしいな。以前、東京都教育庁のデジタル教材制作をお手伝いした際に、梶井基次郎『檸檬』での主人公の足取りを文章と地図を合わせて読む、というコンテンツを作ったのですが、そういうのにも使えるかもしれないな、と思いました。
デジタル地図は、こうしてレイヤーを重ねられるのが強みですよね。自治体ごとに、どんどんこういうのが出てきてくれたらいいのにな、と思います。
▼デジタル地図参考
blog.ict-in-education.jp
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