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【改訂!】ICT教育ニュース: 桜丘中の春期講習で人工知能「Qubena」使い全員成績アップ

 ICT教育ニュースで、桜丘中の春期講習で人工知能「Qubena」使い全員成績アップというエントリーがアップされました。
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人工知能タブレット教材「Qubena(キュビナ)」を提供するCOMPASSは4日、桜丘中学校の2016年度春期講習において数学の学習指導にQubenaを導入し、講習に参加した生徒全員の成績が向上したと発表した。中学校に人工知能型の教材を導入するのは、日本で初めての取り組みだという。


桜丘中の春期講習で人工知能「Qubena」使い全員成績アップ | ICT教育ニュース

 この4月に新中学2年生になる生徒8人が受講して、全員数学の成績が向上したそうです。1日60分の講習を5日間。完全にQubenaだけをやっていたのだろうか…、先生はどんなふうな関わり方だったのかな、などいろいろと気になります。
 記事中で、品田先生が「数学の教員でなくても学習指導が成り立つのもQubenaの大きな特徴だと感じた」と言っていますので、先生は教える人というよりも、モチベーションを作る役割なのかな、と思いました。


 Facebookのコメントで、桜丘中学校の品田先生からコメントをいただいたので、許可を得て以下にコメントを転記します。

ご紹介ありがとうございます。ICTで成績アップ的なのは好きではないのですが,事実は事実なので,うちとしては珍しくこういうリリースもOKしました。単に問題をどんどん解かせるというのとは違い,一人ひとりが異なった取り組みが出来るところに可能性を感じました。講習は完全にQubenaのみです。内容に関して個別に指導するのは一日2,3回程度。あとは取り組みと教員用画面を見ながら声がけがほとんどです。教科の知識はほとんど不要ですが,かえっていかに適切に褒めるか,励ますかみたいなところが問われるなと思いました。

 この後半の「教科の知識はほとんど不要ですが,かえっていかに適切に褒めるか,励ますかみたいなところが問われるなと思いました。」というのは、新しい先生の形になるかもしれないなと思いますね。

Qubenaは、各生徒がタブレットに入力するあらゆる情報(解答、解答プロセス、スピード、理解度など)を収集、蓄積、解析し、指導内容を個人に最適化させる人工知能型教材。「生徒が理解していない概念は何か?」「何が得意で何が不得意なのか?」を解析し、一人ひとりの理解度向上のために最適な問題を出し続けるシステムで、これまでにない効率的な学習を支援する。


桜丘中の春期講習で人工知能「Qubena」使い全員成績アップ | ICT教育ニュース


 こうした機能があることも、本当におもしろいと思う。一人ひとりのこうした学びの記録をとることは今の授業のスタイルでは難しいと思いますので、ICT でサポートをするのは非常に重要だと思っています。
 さまざまな学びのスタイルにあうように、いろいろな教材が出てくるのはいいことだと思っています。今後が楽しみですね。
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(為田)