教育ICTリサーチ ブログ

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富谷町立明石台小学校 授業訪問レポート No.2(2016年6月1日)

 6月1日に、富谷町立明石台小学校を訪問し、5年生の3クラスでICTを活用した授業を見学させていただきました。その様子をレポートします。

社会科

 5年2組は、社会科の授業にICTを活用していました。指導者用デジタル教科書を活用して、黒板にアジアの地図や日本地図などいくつかの地図を用意して、ワンクリックで次々と提示する地図を変えていきます。こうしてタブをクリックするだけで簡単に地図を変えることができるのは、教室にICTが入ることによって、使える教材が増える例だと思います。
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 また、授業の途中で先生がした発問に、児童が返した答えに応じて、その場でキーワードを入力して画像検索をし、画像を見せることで児童たちの理解を深めるようにされていました。児童の発言に、リアリティが出るようになると思いました。
 テーマが「国土の気候の特色」だったので、「北の方が寒くて、雪が降りやすい」という意見が出た時には、先生はその答えをうけて流氷を見せていました。「日本海側の方が雪我降る」という答えに対して、天気予報を見せたり、気象データを見せたり、日本海側の県で行っている雪まつりの写真をみせたり、さまざまなアイデアがありそうだと思いました。
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 「山が多い」という児童の意見に、地形図を見せたり、ある日の天気図を見せたり、という用途ごとの地図を組み合わせて見せることもできそうだな、と思いました。こうした、複数の紙の地図を何種類も教室へ持って行き、その都度、黒板にかけて提示するということに比べれば、容易だと思うので、タブでどんどん切り替えていろいろなものを見せるというのがいいと思います。

 また、指導者用デジタル教科書の本文をプロジェクタで投影して、児童と音読をしていました。今日はまだ自分の教科書を見ながら読んでる児童が多かったですが、教科書ではなく、黒板に投影されている本文部分をみんなで読む、という形の授業進行をする人も増えるかもしれません。
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 No.3に続きます。
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(為田)