教育ICTリサーチ ブログ

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富谷町立明石台小学校 授業訪問レポート No.3(2016年6月1日)

 6月1日に、富谷町立明石台小学校を訪問し、5年生の3クラスでICTを活用した授業を見学させていただきました。その様子をレポートします。

書写

 5年1組は、書写の時間にICTを活用していました。教室に入ったときに、先生が実際に半紙に文字を書いている様子をプロジェクタで映しているところでした。最初は、お手本のビデオかと思ったのですが、まさに先生がいま書いているところをプロジェクタで写していました。
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 教卓のところを見ると、指導者用デジタル教科書を提示しているノートPCとは別に、先生が実際に半紙に書いてみせるところを、上からiPhoneで撮影し、斜めからiPadで撮影していました。そして、iPhoneiPadのそれぞれをAppleTVを通じてプロジェクタに投影していました。
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 こうして、実際に先生が書いているところをリアルタイムで見ることができるのは非常にいいな、と思いました。書写だけでなく、図工での絵の描き方や色の作り方、家庭科での実技など、教室のみんなで一斉に見ることが難しい題材については、こうして見せることで理解が進むのではないかと思いました。

 また、授業を案内してくださった佐藤靖泰先生に聞いてみると、「上手な手本は、指導用デジタル教科書などでも動画で見せられます。でも、先生が実際に書いているところを見せることに意味があると思います。」とおっしゃっていました。
 先生が教える立場だけでなく、「難しいよね、この字。でも、先生も書いてみるからみんなも書いてみよう」というふうに教えられるのもいいところです、と言う佐藤先生の言葉に、なるほど、ICTがあることで、こうして教え方やモチベーションの上げ方も変わっていくだろうな、と感じました。
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(為田)