教育ICTリサーチ ブログ

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凸版印刷、静岡県浜松市、慶應義塾大学と共同で 小学校向け学習応援システム「やるKey」の実証研究を開始

 7月27日に、凸版印刷から、アダプティブラーニングシステム「やるKey」を浜松市において実証研究を行うというニュースリリースが出ました。

凸版印刷静岡県浜松市慶應義塾大学と共同で
小学校向け学習応援システム「やるKey」の実証研究を開始
~ICTを活用し、児童の学力向上に関する効果的な学習手法を検証~


本実証研究では、ICT活用による学力向上、学習内容の定着および家庭学習の充実を図ることを目的に実施。学習応援システム「やるKey」が入ったタブレット端末を浜松市が児童に貸与し、授業および家庭学習に活用することで、児童の学力向上などに関する効果的な方策を検証します。具体的には、浜松市が指定したモデル校(大瀬小学校、犬居小学校、庄内小学校)の小学3年生から6年生の児童約500人に対して、2016年9月から2017年7月までの11ヶ月間で実証研究を実施します。


学習応援システム「やるKey」は、子供たちがタブレット端末を活用し、学校の単元に沿った学習を行いながら、成長実感や達成感、先生・保護者からの評価による動機付けにより子どもたちの努力する力を醸成し学力の向上につなげる、デジタル教材です。

具体的には、学校で活用するタブレット端末を家庭でも使用し、児童が自分で目標を立て、教科書の内容に沿った演習問題(デジタルドリル)に取り組みます。解答と自動採点の過程で、どこを誤ったのかだけでなく、どこでつまずいているかが判定され、児童ごとに応じた苦手克服問題が自動で配信されます。さらに、児童の進行状況や、どこが得意でどこを間違えやすいかを教員が把握し、声がけや指導改善の材料にできる機能も提供します。

これにより、分からないことが分かるようになる喜び、目標を達成できた喜び、認められる喜びを通じて、努力する力の醸成と学力の向上をサポートします。


http://www.toppan.co.jp/news/newsrelease160727.html

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 為田は、このアダプティブラーニングシステム「やるKey」の開発に参画をしてきています。先日、福生市の方でも実証研究に関する講演会を行いましたが、浜松市の方でも、新たに実証研究がスタートします。
 児童それぞれの得意/不得意に応じて、それぞれのペースで学んでもらえる環境を用意することで、子どもたちに「学ぶ楽しみ」を知ってほしいと思っています。

 実証研究の成果が出てくるのが楽しみです。

(為田)