教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

教材として使えるかも?: TBSラジオ「荻上チキ Session-22 日本が戦争という道を選んだのはなぜだったのか。」

 71回めの終戦記念日を迎えた今週でしたが、TBSラジオ荻上チキ Session-22」で8月15日に「日本が戦争という道を選んだのはなぜだったのか。」がテーマとなっていました。スタジオゲストに東京大学文学部教授の加藤陽子さん。
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 この番組は、TBSラジオCLOUDでユーザー登録(無料)すれば、1ヶ月間は聴くことができるので、ぜひ。加藤さんも言っていましたが、「テレビではなかなか話すことができなくなってきていることも、ラジオでは話すことができる」ということもあり、ぜひ週末の時間があるときに聴いてもらえればと思います(時間は1時間弱くらいです)。
https://radiocloud.jp/archive/ss954radiocloud.jp

 TBSラジオCLOUDのページにアクセスして、ユーザー限定エピソードの中から、8月15日のものを選んで、「この放送を再生」を押せば聴くことができます。iPhoneなどでもストリーミング放送で聴けます。
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 こうした夜中のラジオ番組での談話なども気軽に教室で紹介するのに、クラウドは便利だな、と思います。

 加藤陽子さんは、2009年(もうそんなに前になるのですね!)に出た、『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』が中高生に向けて書かれた本当に良い本です。(いまは、新潮文庫に入っています)

 また、先週、新刊の『戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』が発売されました。こちらは、史料を分析して歴史の実相に迫る方法を、高校生や中学生と一緒に体験授業するという本だそうです。Amazonでの紹介文は「かつて日本は、世界から「どちらを選ぶか」と三度、問われた。より良き道を選べなかったのはなぜか。日本近現代史の最前線。」こちらも、読んでみたいと思います。

 こうした本を読んで、それとともにラジオで加藤先生の声を聴いて、いろいろと考える、というようなこともできればと思います。このように幅広く教材を教室に持ち込めるのも、ICTによる恩恵の一つだと思います。
 もちろん、授業の中でこの音源をすべて聴くのは時間的に難しいとしても、家で聴いてきてごらん」と先生が伝えるということもできるかもしれないし、日本の近現代史のジグソー学習のひとつのパーツとして使うこともできるのではないかな、と思います。

(為田)