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【ニュース】東京大学松尾研究室×BAI×リクルートマーケティングパートナーズ 共同研究。学習者の「解けない問題」の予測に成功「つまづき予防」の実現へ

 東京大学松尾研究室×BAI×リクルートマーケティングパートナーズ 共同研究。学習者の「解けない問題」の予測に成功「つまづき予防」の実現へ|リクルートマーケティングパートナーズというリリースを見て、「これはおもしろそう!」と思いページを開きました。『スタディサプリ』における学習者の「解けない問題」を最大30%予測することに成功した、というリリースです。
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 「解けない問題」を予測できて、問題はその後、先生がどうするのだろう。「あ、この子はこの問題は解けないかも知れないな…。この動画を事前に見せておいて、解けるようになってから前に進ませよう」というように使うのだろうか。下のように書かれているので、たぶんそうなのだろう、と思います。

「解けない問題」を予測することは学習プロセス・時間の効率化にとどまらず、学習者のモチベーションの維持や効率的な学び直しの実現に大きく寄与するものと考えます。

www.recruit-mp.co.jp


 同じアダプティブラーニングでも、いろいろなアプローチがあるな、と思う次第です。僕が関わっている凸版印刷アダプティブ学習サービス「やるKey」では、「解けない問題」を予測する(前方向にデータを反映する)スタイルのではなく、「問題を解けないのはなぜか」を分析する(後ろ方向にデータを反映する)スタイルをとっています。

 どちらが正しいということではなく、アプローチの違いがおもしろいな、と思います。「アダプティブラーニング」のキーワードの中にも、こんなにアプローチの違いがある。それぞれの方向で分析を進めていくことで、全体がよくなると思っています。どんどん、研究結果が出てくるといいなと感じています。
blog.ict-in-education.jp

(為田)