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教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

D-project北海道 創設10周年記念セミナーNo.4(2016年8月8日)

 8月8日にプレミアホテル中島公園札幌を会場に行われた、D-project北海道 創設10周年記念セミナーに参加してきました。
 今回のセミナーでは、ワークショップ1(午前)とワークショップ2(午後)と2つの時間帯で、会場内で全12種のワークショップを受講できるようになっていました。参加者は、興味があるワークショップに参加できるようになっています。

 今回、その中でワークショップ1とワークショップ2を通しで開催されていた、ワークショップ「メディア創造力到達目標と授業づくりワークショップ」を見学しました。このワークショップは、北広島市立双葉小学校 加藤悦雄先生と札幌市立発寒西小学校 山田秀哉先生が連名で担当しているものです。(前回、京都でもセミナーを見させていただきました
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 ワークショップの目指すところは、「どのような力を育成するために、どのような学習計画を立てられるか、アイデアを出し合って具体的な授業づくり」をすることです。

 最初に山田先生は小学校の先生方と中学校の先生方に分けて2つのグループを作り、グループごとに自己紹介をしてもらいました。そして、ワークショップの概要を伝えます。

 D-projectが提唱しているメディア創造力、それを育成する学習サイクルや到達目標について学び、実際に授業づくりを行います。
 今回は、国語科において、スピーチやプレゼンテーションについて学習する単元の計画を考えます。関連する単元計画を参考にしながら、メディア創造力育成を目指した学習計画を作りましょう。

 そして続けて、授業を作っていく流れが示されました。

  • 授業づくりの流れ
    1. 単元の目標
    2. 育てたい力
    3. 学習のゴール
    4. 学習サイクルと学習活動
    5. メディア創造力到達目標の設定


 グループでワークシートに「単元の目標」「育てたい力」を実際に書いていくところまでが、午前のワークショップのゴールでした。資料を前方に提示しつつ、グループでのディスカッションで時間が過ぎていきます。
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 山田先生は、2つのグループそれぞれに顔を出しながら、ディスカッションを深めるべく、質問を投げかけていきます。前回、京都でこのワークショップを見たときにも思いましたが、この全体のフレームワークだけを伝えて、「さあ、グループで考えよう」と突き放し、時間をたっぷり与え、ディスカッションに山田先生と加藤先生がどんどん入っていく、このワークショップスタイルはすごく大変だけど、楽しいだろうなと思います。
 小学校の先生と中学校の先生を分けてグループを作っているので、問題意識などもある程度共有できているし、新学期になってすぐに実践できるかもしれないものを考えることができそうだと感じました。
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 ディスカッションをしている途中で、D-projectが定めている、「メディア創造力」の到達目標( http://www.d-project.jp/2016/d-press_media.pdf )を見ながら、到達目標を明確にしていきます。
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 午後のワークショップの最後には、小学校の先生のグループと中学校の先生のグループと、単元構成と感想それぞれどのような授業をするのかという発表をしてもらいました。先生方が悩みながら、真摯に課題に取り組まれている様子が印象的でした。とても難しい課題ですけれども、そのぶん、グループみんなでやり遂げた感があるように思いました。
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 こうして、教科力や授業設計力、現場でのノウハウをベースにして、たくさんの先生方が、また学校に帰って、自分たちなりの主体的・協働的な学びができる指導案を書いていくのだと思います。現場の先生方のノウハウが交わっていくのがD-project北海道の強みなのかな、と思いました。


 No.5に続きます。
blog.ict-in-education.jp


(為田)