教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

教材に使えるかも?:多角形のたとえ話

 多角形のたとえ話(Parable of the Polygons) - 多角形社会に関する自分で遊べる記事を読みました。「多角形のたとえ話」というサイトのタイトル通り、四角形と三角形を使って、「ちょっとしたこだわり」をルールとして設定するだけで、全体がどう変わっていくかということをシミュレーションできるサイトです。
ncase.me
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 ページにアクセスすると、説明の合間合間に、実際に三角形と四角形をドラッグして、三角形と四角形の「ちょっとしたこだわり」にもとづいて、彼らが幸せになるようにドラッグして移動させる(引っ越しをする)というのを実践できるようになっています。下が、「ちょっとしたこだわり」です。
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 実際に動かしてみます。動かせる三角形と四角形は左右に揺れています。表情も違うので、それを動かして、笑顔になって静止するようにすればいいだけです。
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 やってみるとわかります。四角形と三角形がまったく動かさなくていい状態になると、四角形と三角形が明確に分かれている状態になっています。こうしてゲーム形式で軽い気持ちでやり始めて、終わってみたら「あら?」と考えるきっかけになるような教材はとてもいいと思います。
 デジタルで行なうからこそ、ルールを明確に遂行することもできますし、難しいルール説明も必要ありません。ここを入り口にして、ここでの三角形と四角形の「ちょっとしたこだわり」を、人種の偏見だと読み替える説明をして授業に入るということもできるのではないかと思います。

 ページの最後に、作者からのメッセージも書かれています。

この人種隔離シミュレーションは、ノーベル賞を受賞したゲーム理論学者トーマス・シェリング、特に彼の1971年の論文に基づいています。Dynamic Models of Segregation. 我々の作品はこの業績に依っており、ほんのちょっと多様性を求めるだけでも人種分離状態が解消できるのかを示しています。言い換えれば、我々は彼のモデルにハッピーエンドを付け加えたわけです。

 こうしたサイトがたくさん授業の中で使われるようになるといいなと思います。

(為田)