2016年9月27日に、茨城県古河市を訪問し、小学校と中学校でのICTを活用した授業を見学させてもらいました。見学させてもらったのは、古河市立三和東中学校で、技術科の授業を見学させていただきました。
木工の単元をやっているようで、のこぎりで角材を切っていましたが、教室の前方のホワイトボードにはプロジェクタが投影されていて、まなBOXで運用しているデジタルポートフォリオが表示されていました。授業内容や感想などを、みんなで共有するために使っているようでした。
古河市の小学校と中学校では、Googleアカウントでシングルサインオンできるそうです。まだ教室へ来てログインして…というのには時間がかかるとのことですが、作業机の下には1人1台ずつChromebookを持っていて、作業が終わるとログインして、デジタルポートフォリオに作業の進捗を書き込んでいました。
画像データや動画データなどをGoogleドライブに入れておくことで、工作のときに使う用具の使い方であるとかの参考とすることもできるのではないかと思いました。準備室には、掛図もかかっていましたが、掛図のデータがそのままデジタルになっていて、自分が必要な部分を、自由に自分のChromebookの画面で確認をしながら作業を進められるようにできればいいと思います。
木工というと、まったくデジタルと関係がないようにも見えますが、デジタルポートフォリオで進捗を報告したり、その報告によって先生から個別に参照したほうがよい掛図の図版が紹介されたり、模範動画を紹介されたり、ということも、すぐにでも可能な授業スタイルだな、と感じました。
実際に、佐賀県の県立高校での学習用PCの活用でも実技教科でよく使われている、と聴いたことがあります。これから、「栽培の単元に入るので、写真などもどんどん活用していく」と担当の先生がおっしゃっていました。これからの展開が楽しみです。
下の写真は、技術科の特別教室で見たChromebookです。こんなところに平然と置かれるくらい、普段使いが進めばいいなと思います(まあ、落ちそうでドキドキはしますが…)
(為田)