教育ICTリサーチ ブログ

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京都教育大学附属桃山小学校 教育実践研究発表会 レポート No.4 (2016年11月25日)

 2016年11月25日に、京都教育大学附属桃山小学校の教育実践研究発表会に参加しました。テーマは、「誰でも指導できるメディア・コミュニケーション科を目指して ~教科としての質を高め、普遍的に指導することができるように~」でした。

 京都教育大学附属桃山小学校では、豊かな社会力の基本となる人と関わる力の育成を目指して、メディアを選択活用し、自分の思いや考えを伝えあうことができる力を向上させるための教育課程として、新教科「メディア・コミュニケーション科」の開発を行っています。2016年度は、国立教育政策研究所教育課程特例校としての研究の第1期の2年目となるそうです。

 今回は、メディア・コミュニケーション科の教科書について、レポートします。この日、もらった資料の中には、メディア・コミュニケーション科の教科書が入っていました。
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 目次を開くと、1年生から6年生までの1学期の題材が収録されているようです。

  • 1年1学期
    • すぴいちをはじめよう
  • 2年1学期
    • どうやってしらべるの?
  • 3年1学期
    • BGMでつたえよう
  • 4年1学期
    • めざせ!調べる達人
  • 5年1学期
    • イラストレーションを使いこなそう!!
  • 6年1学期
    • たてわり交流のことを伝えよう!!

 「誰でも指導できるメディア・コミュニケーション科」にするためには、教科書の存在は必須だと思います。公開授業後に、東北大学大学院の堀田龍也 教授は、「メディア・コミュニケーションの教科書は、小学校3~4年生の社会科の教科書のようなもの」とおっしゃっていました。小学校3年生から4年生の社会科では、地域のことを学ぶので、教科書の中に掲載されている地図がどの学校でも利用できるものではありません。だからこそ、教科書には、どの地域においても使える学習項目、活用能力が載っています。そして、教科書だけでなく、学校ごとに自分の地域を知るための教材や活動とともに使われます。
 メディア・コミュニケーション科の教科書も、さまざまな活動の中で汎用的に使える活用能力や学習項目が書かれているのだと思います。この教科書を使って、自分の授業設計に活かしていく先生が増えていけばいいな、と思いました。
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 メディア・コミュニケーション科の教科書の中には、学年ごとのMCカードも収録されています。京都教育大学附属桃山小学校で、児童たちがMCカードを授業中に使っているのを何度も見ているので、このカードがさらに多くの学校で、先生方の授業で使われる、または先生方の授業設計のアイデアのもとになればいいな、と思います。
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 メディア・コミュニケーション科の教科書、完成が本当に楽しみです。

(為田)