教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

教育ITソリューションEXPO(EDIX) 報告 No.1 登壇したミニセミナー編(2017年5月17日~19日)

 5月17日~19日、東京ビッグサイトで教育ITソリューションEXPO(EDIX)が開催されました。為田は、今年も凸版印刷・東京書籍ブースにてミニセミナーを担当させていただきました。担当したのは、以下の3つでした。

  • 「やるKeyでできること、やるKeyが変えること」
  • 福生市の学力向上策とその実践」
  • 「端末持ち帰りで、家庭学習連動型授業を実践」
    • 富谷市立明石台小学校 教諭 阿部太輔氏
    • 富谷市立明石台小学校 教諭 齋藤裕直氏

 「やるKeyでできること、やるKeyが変えること」は3回のミニセミナー。「福生市の学力向上策とその実践」「端末持ち帰りで、家庭学習連動型授業を実践」の2つはモデレーターとして先生方のお話を伺う、という感じでした。

「やるKeyでできること、やるKeyが変えること」

 為田が開発に参画している、凸版印刷アダプティブラーニングシステム「やるKey」についてプレゼンしました。
f:id:ict_in_education:20170520205102j:plain:w400
 ミニセミナーで「やるKey」について話をするときには、「この教材の目的は(算数の)基礎学力を向上させること」ということと、「そのために、東京書籍の教科書編集部の力も借りて、つまずきポイントをしっかり作っていて、“どうやったらわからないところがわかるようになるか」を盛り込んでいるということ。そして、このシステムは「先生の今まで通りの算数の授業を起点にして、先生方が使いこなしてもらうことで、算数の授業をパワーアップしてもらいたい」ということ。

 セミナーを聴いていただいた方がコメントをFacebookの方で書いてくださっていました。まさしく、伝えたかったことをコメントしてくださっていたので、あまりに嬉しくて、許可をいただきましたので、転記します。

さすが、教科書作ってる東京書籍さん、つまづきポイントの分解と紐付けの設計がすごくちゃんとしてて、これを土台にアダプティブにアレンジしてくれるのは、デジタルのいいところをちゃんと取捨選択して取り込んでる印象。
いずれAIがつまづきポイント自体をUpdateして問題をアレンジしていくようになるにしても、やっぱり最初は学校の先生が使う道具として一歩を踏み出さなければ、変革の歯車は回り始めないと思う。

 とてもうれしいです。まさに、「つまづきポイントの分解と紐付けの設計がすごくちゃんとしてて、これを土台にアダプティブにアレンジしてくれるのは、デジタルのいいところをちゃんと取捨選択して取り込んでる印象」「やっぱり最初は学校の先生が使う道具として一歩を踏み出さなければ、変革の歯車は回り始めないと思う」、まさしくそのとおりです。先生方に使っていただいて、「お、これいいね!」と言っていただかなければ。
 またここから、がんばっていこう、と思いを新たにしました。

 まったく同じプレゼンではないですが、こないだ会津若松市でやったセミナーとかと同じような感じなので参考に貼っておきます。
www.youtube.com

www.youtube.com

福生市の学力向上策とその実践」

 福生市の森保指導主事と福生第五小学校の拝原先生をゲストスピーカーにお招きしてのミニセミナー。こちらは、モデレーターとして登壇しました。
 森保先生が福生市が進めている学力向上策について情熱的に、でもデータなどに基づいて話をしてくださいました。9月から小学校3年生全員にiPadを貸与する、ということについて話をしてくださいました。
blog.ict-in-education.jp

 拝原先生は、最初は「そんなタブレットなんて入れたって…」と懐疑的だったと正直に言ってくださいました。多くの先生方も同じだと思います。でも、そこから実際に使ってみて、授業の中で使える部分とあまりあわない部分を評価して、説明をしてくださっていたと思います。

 9月から市内の小学校3年生が全員タブレットを持つということは、多くの先生が関わってくるということであり、教員研修などもまた進んでいくと思います。サポートのお手伝いをさせていただければと思っています。楽しみです。

「端末持ち帰りで、家庭学習連動型授業を実践」

 宮城県富谷市の明石台小学校から、阿部先生と齋藤先生をゲストスピーカーにお招きしてのミニセミナーにも、モデレーターとして登壇しました。
 1年生に1週間タブレットを持ち帰ってもらって、どんなことができたかという実践報告と、やるKeyの授業での活用実践報告の2本立てでした。

 阿部先生の報告からも、齋藤先生の報告からも、「子どもたちにとって、学びの選択肢を増やすために使っている」という思いが伝わってきました。例えば、言葉で発表するのが苦手だった子が、タブレットを持ち帰ったときに撮影してきた写真や動画を見せるという選択肢ができるようになります。また、やるKeyはアダプティブに問題を出題し分けるので、算数が得意な子と不得意な子にそれぞれ学び方の選択肢を与えることができています。

 1週間タブレットを持ち帰らせることで、「タブレットが物珍しいから使ってみる…」という新奇性による効果がだんだん薄れて、普段使いのツールになっていったときからが、授業や学校生活のなかで効果を発揮し始めると思うので、そこまで実践を進めて、「先生の視点で」報告をし続けていただきたいな、と思いました。こちらも、これからが本当に楽しみです。

まとめ

 ミニセミナー、いずれも登壇してとてもたのしかったです。多くの方に見ていただけてよかったです。ただやはり、現場の先生の参加は、水曜日~金曜日という開催日時設定では厳しいですね。1日くらい、土曜日を入れてほしいですね…。
 こうした場で、今回為田がやらせてもらったような、先生による実践報告を聴いて、名刺交換をして、繋がって…というふうなのがもっともっと増えていけばいいと思うのでした。こうしてブログで情報発信をしているのも、そうしたコミュニケーションのきっかけになれば、という思いからです。
 EDIXは学校の先生方にとっては、あくまできっかけです。ここから先生方の間で、活用方法などについてディスカッションがスタートすればいいな、と思います。

(為田)