教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

教育ITソリューションEXPO(EDIX) 報告 No.2 展示を見ていて思った編(2017年5月17日~19日)

 5月17日~19日、東京ビッグサイトで教育ITソリューションEXPO(EDIX)が開催されました。セミナーなどの予定もあったため、多くのブースを見に行くことはできなかったのですが、プログラミング関係やVR関係など、いくつか見て回りました。

 VRは、ICTを活用する理由としては非常に期待していて、教科書で理解できない概念をVRでわかるようになる=理解促進、そもそも学習内容に興味が持てない=興味喚起、などに役立つと思っています。
 実際に体験もさせてもらったブースもあります。VRはたしかに楽しい。太陽系の惑星を手で刺して、ある場所にドロップすると説明が表示されるとかもおもしろい。だけど、「授業の中の活動としてこれがあったほうがいいか?」と考えると、ちょっと疑問…。
 VRは学校でわざわざ機材を購入して整備して授業で使う、というようなイメージがあまりわかないんですよね。よほど機材がお手軽にならない限りは難しいかな、と。
 そうなると、VRほどの没入感はないにせよ、指導者用デジタル教科書にある、理解促進や興味喚起を図るコンテンツに期待したくなります。こちらも価格がもっと安くなるといいな、という期待込みですが。

 今回、小学校の先生と一緒に展示を見てまわる機会があったので、あちこちのブースに行きましたが、印象的だったのは、「こういう技術があることを知るのは大事」という言葉と、「こうした技術があれば授業が良くなるのではなく、指導計画や授業力などが先にありきであることで、若い先生に勘違いしてほしくない」という言葉でした。
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 やはり、もっとたくさんの先生に、EDIXを見てもらいたいと思いました。そして、授業をどう変えていくかをディスカッションする時間などもあればいい。EDIXが終わった後に、勉強会を教育委員会が開催したりすればいいのかもしれませんね。

  1. 担当指導主事がEDIXを視察
  2. 教育センターなどで、EDIX報告会を実施(管理職や主幹教諭だけでなく、若い先生にも参加してもらう)
  3. EDIXを訪問した先生が、報告(観点を先に決めておいて、5~10個とかブース数を決めるとやりやすそう)
  4. 「授業で使ってみたい」と思えるものがあったか、ディスカッション→共有
  5. 「実際にデモが見たい」というものがあるか、ディスカッション→共有
  6. 教育委員会の名前で、デモをEDIX出展者に依頼

 …とかっていうのはできないですかね?出展者が望んでいるのも、こういう機会ではないかと思うのですが。興味ある教育委員会の方、ご一緒しますので、やってみませんか?

(為田)