教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

府中市立府中第三小学校 授業レポート(2017年4月24日)

為田がスクール・アクティベーションの役割を担っている、子どもSNS「Creatubbles(クリエイタブルズ)」についてのエントリーです。

 4月24日に、府中市立府中第三小学校の4年3組の図工の授業を見学させていただきました。図工の授業を担当する山内佑輔 先生は、最初に授業のテーマ「つなぐ つなぐ」を子どもたちに紹介します。また、めあてとして、「あ!と自分でひらめく!」「あ!とみんなで楽しむ!」「あ!とほかの人をおどろかせる!」ということを確認します。まさしく、このめあてが実現された授業の様子をレポートします。
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Strawbeesでものづくり

 さっそく授業では、Strawbeesを作る活動が始まります。図工室の中央に白いクロスがかけられていたテーブルがあったのですが、山内先生がクロスをとると、下から色とりどりのストローが現れました。
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 このストローをどんどんつなげていきます。ストローを折り曲げて立体を作ることもできます。ストローをまっすぐ使ってどんどんつなげたら大きな平面の形もできます。子どもたちは自由な発想で形を作っていきます。
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 平面だけでなく、立体にすることもできるようになります。
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 クラスメイトが作っている作品を見て、「あ、こういうこともできるんだな」と思って、どんどん自分の作品にアイデアを取り入れていく子も多かったです。こうして協力していきながら、自分の作品を作り上げていく空気がとてもよかったな、と思いました。
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 途中で山内先生は、すずらんテープを壁から壁へ渡して、そこに作品を引っ掛けられるようにもしました。こうしていろいろな作品ができあがっていきます。
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作品は世界に向けて公開する

 作った作品は、図工室の後ろに三脚を使って、タブレットがカメラとしてセッティングされています。また、テーブルには白い背景の上に作品を置いて撮影ができます。また、タブレットはそのままインターネットに接続されていて、撮影した作品の写真をそのままクリエイタブルズの府中第三小学校のアカウントにアップロードしていきました。
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 作品をどんな角度で撮影するか、子どもたちは考えます。「どんなふうに撮影しようか」ということを考えるのも、クリエイティブな活動だと思いました。
 今回は、先生がまとめてアップロードをしましたが、一人1台のタブレットを準備できる学校であれば、一人ずつが自分の作品を撮影して、タイトルやコメントを書き込むことも可能です。
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 府中第三小学校の子どもたちが作ったStrawbeesの作品は、クリエイタブルズ上に山内先生が用意したギャラリーで見ることができます。それぞれの作品に、世界中からバブルがついています。こうして、より広い世界で子どもたちの作品が評価されていくようになります。こういう点は、ICTを使うからこその部分だと思います。
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最後にスペシャル!

 この日は、スウェーデンからストローをつなげて形を作ることができるStrawbeesの発明者であるErik ThorstenssonさんとStrawbees社の創業者Erik Bergelinさん(どちらもErikさんなのです・笑)が授業を見学に来ていました。彼らも山内先生の授業の進め方、子どもたちとのやりとり、子どもたちが作った作品を見ながら、目を輝かせていました。
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 この授業の最後に、みんなでStrawbeesを片付けた後、Strawbeesの発明者であるErikさんが特別に、「Strawbeesでこういうこともできるよ」というのを見せてくれました。「こんなこともできるんだ!?すごい!」という子どもたちの声。こういう「すごい!」「どうやるの!」という積み重ねが、ものづくりの楽しさを知ることにつながり、また創造性を高めることにつながるのだと思います。
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 山内先生も、授業の最後に、「今日のわくわく、忘れないでね」と言って授業を締めくくる言葉がとてもよかったと思います。
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 ものをつくるときの“わくわく”と、作ったものが世界中に発信されて世界の人とつながる“わくわく”の両方があった授業だったな、と感じました。
 山内先生は、他の制作物でも、クリエイタブルズでギャラリーを作成して発信をしてくれています。他の授業での実践も、また見せていただきたいと思っています。

(為田)