教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

近未来の学校教育体験セミナー@秋田 レポート No.1 (2017年6月23日・24日)

 2017年6月23日・24日に、NTTドコモ東北支社 秋田ビルを会場にお借りして、近未来の学校教育体験セミナー@秋田を開催しました。
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 このイベントは、2016年12月に仙台にて行ったイベントを、さらに他の県でもということで、秋田県での開催を企画したものでした。
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 このゼミナーでは、「近未来」とタイトルに入れています。その理由は、「近未来」はずっと遠くの話ではなく、ここ2~3年くらいでの未来、もうすぐ学校に導入ができる(かもしれない)未来の教育を知ってほしかったからです。また、「学校教育」とわざわざ入れたのも、「学校の授業の中でどんなふうに使えるのか、ということを体験して、参加してくださった先生方に考えるきっかけを持ってほしかったからです。ICTを使うことで学校現場でできるようになるさまざまなことを、実際に体験していただくこと、知っていただくことを主目的としています。
 残念ながら参加者を多く集めることはできませんでしたが、参加申し込みをしてくださった方が全員学校の先生だったことは、次への手ごたえを感じられたセミナーとなりました。

 2日間で、全部で4種類のコンテンツを用意しました。以下、それぞれ簡単に内容をレポートします。

基調講演「ICTで授業が変わる」

 為田が、ICTを使うことで学校の授業はどう変わるのか、ということを説明しました。ICTが導入されている授業をなるべくさまざまな使われ方で紹介していきます。また、導入がうまくいっている学校/自治体は、ICTを導入する目的をしっかり規定しているということをお伝えしました。
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やるKeyで変わる、算数の授業

 凸版印刷の算数のアダプティブ教材「やるKey」を紹介し、実際に算数の問題を解いてもらいました。やるKeyのレコメンド機能の仕組みを紹介していくと、「そんなに細かいところまで見るのはやはり大変」というふうに参加している先生方からのコメントをいただくことができました。
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デジタル教科書の現在と未来

 東京書籍のデジタル教科書を実際に体験してもらいました。一言で「デジタル教科書」と言われているが、指導者用と学習者用だと内容も違いますし、活用の仕方も違います。そうした部分についても体験していただけたのではないかと思います。
 どういったコンテンツであれば、授業の中でどんなふうに使えるだろうか、と考えていただく機会になったのではないかと思います。
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はじめてのロイロノート・スクール

 ロイロノート・スクールを実際に使っていただきました。児童との双方向授業を支援するロイロノート・スクールは、多くの研究授業や公開授業で使われている様子を見ますが、実際に学習者の立場で参加者に使ってもらい、「ああ、こういうふうなやりとりができるのか」ということを考えてもらいました。
 操作についてもほとんど苦労せずに使えますし、キーボード入力・手書き入力・写真撮影など、さまざまな形でノートを作ることができるのは、子どもたちでも簡単に使えそう、というふうに思っていただけたのではないかと思います。
また、「どんなふうにロイロノート・スクールを授業で使ってみたいですか?」という問いかけをしたときの先生方のアイデアも非常に勉強になりました。
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 No.2へ続きます。
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(為田)