教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

府中市立府中第三小学校 図工授業レポート No.1(2017年5月20日)

為田がスクール・アクティベーションの役割を担っている、すべての年齢のクリエイターが使える安全なグローバルコミュニティ「Creatubbles(クリエイタブルズ)」についてのエントリーです。

 2017年5月20日に、府中市立府中第三小学校の山内佑輔 先生が行っている、小学校6年生の図工の授業を見学しました。6年生は毎年、10,000個の紙コップにLEDライトを組み合わせた作品を制作するそうです。
 前時の最初にクリエイタブルズを紹介し、作品に海外のさまざまな国の人から「Like!(いいね!)」に相当するバブルがついていることを紹介してから制作に入ったそうで、山内先生が書かれていた授業の様子を以下に転載いたします。

「もしかして、僕たちがつくるものもこれができるの?」
と6年生。やっちゃおうか?と誘ったら大盛り上がり!「作品を世界に発信しよう!!」
そんなスタートで取り組んだ紙コップと光の造形。中盤からタブレットを手渡し、アップする写真を撮りはじめました。
「こっちの角度の方がきれいだよ!」
「もっと下から!」
「今!シャッターチャンス、今!」
「もっときれいに見せるためにはどうすればいい?」
ただ紙コップを積んで並べて「大きくしよう」ではなく、
写真をアップすることを念頭に、様々な工夫が広がっていきました。

 そうして撮影された写真が並んだギャラリーが完成しました。
f:id:ict_in_education:20170704010548p:plain

 今回、見学させていただいた授業では、図工室でみんなで作品をアップロードしたクリエイタブルズのギャラリーを見ました。それぞれの作品にバブルがついているので、バブルがどの国の人からもらったものなのかを見ていきます。知らない国からバブルがついていると教室からは歓声があがります。
f:id:ict_in_education:20170704010636j:plain

 遠い外国で自分たちの作品が見られていて、バブルがつく(「いいね!」と言ってもらっている)ということは、子どもたちにとって自信につながることではないかな、と思います。また、山内先生も書かれていたように、「もっときれいに見せるためにはどうすればいい?」という工夫が子どもたちに生まれてくるのは、“作る/創る”ということに、“見せる/伝える”という軸が増えることになるので、図工の授業の幅を少し広げることにもつながるのかな、と思いました。
f:id:ict_in_education:20170704010709j:plain

(為田)