献本いただきました、『小学校の「プログラミング授業」実況中継 [教科別] 2020年から必修のプログラミング教育はこうなる』を読んでプログラミング教育について考えてみました。
冒頭の小金井市立前原小学校の松田校長先生の話は、プレゼンテーションで何度も聞いているものだが、こうした文章になって図版がついて、となると理解度が上がる。伝え方はやはり違うものだ、と改めて思いました。
国語の授業の中で、体育の授業の中で、と教科別にそれぞれどのようにプログラミングを取り入れるのかということを実況中継しているので、授業の様子を具体的にイメージすることができるようになっています。「これからプログラミング教育をやってみよう」という先生方には、事例集としてとてもいいのではないかと思いました。
また、巻末に指導案がついているのもいいと思いました。こうした先生に親しみやすい形になっていることで、最初の一歩を踏み出しやすくなっていると思います。
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僕はカリキュラムを作る仕事を多くしていることもあり、やはりきっちり学習目標がほしいと思うのです。プログラミングはこれからの時代に絶対に必要だと思うし、学校で教えることについても賛成です。
でも、学習目標として「どんなことを習得させたいか」ということが不明確なことも多いと思っています。例えば、学習目標として「“forward 10”とコマンドを使える」というような指導案もときどき見かけます。コマンドを覚えさせることだけが学習目標になるのは、ちょっともったいないかな、と思うのです。
「何を学ばせるか」と「どうやって学ばせるか」が整理されれば、もっと必修化のときに先生方が教えやすいのではないかと思うのです。
こうした実践事例を先進的に積み上げていく先生方とその授業の様子の横展開と、そもそものカリキュラムとしての学習目標や評価規準の整備と、両方が必要だと思っていて、どちらの方向にも目を配っていきたいと思っています。
ベネッセが出している、プログラミングで育成する 資質・能力の評価規準は、そうした意味で非常に注目しています。
beneprog.com
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この本で監修をつとめている松田先生と一緒に、“先生のための教育ICT夏期講習会”を今夏も行います。明日7月30日が東大での開催、8月11日には仙台で開催します。こちらは教育ICTを横に広げていく活動です。ご興味ある方はぜひご参加ください。
http://ptix.co/2twwXusptix.co
http://ptix.co/2uvp2uxptix.co
(為田)