教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

授業で使えるかも?: 読書と作文とネット

 献本をいただきました、読書探偵作文コンクール事務局 編『外国の本っておもしろい! 子どもの作文から生まれた翻訳書ガイドブック』を読みました。タイトルの“読書探偵”は、「おもしろい本を探す」ということからだそうです。

 読書探偵作文コンクールは、翻訳書を読むきっかけを作るためにスタートしたそうです。この本の中には、コンクールに応募された小学生たちの文章が収録されています。ただの感想文だけでなく、詩であったり、創作がついていたりとさまざまな形での作品が認められているようです。調べてみると、このコンクールの特徴として、以下のようなものがあるそうです。

  • 翻訳書を読んで書く
  • 形式が自由
  • 課題図書はない
  • 作文の書き方にも制約はない
  • 応募者全員へ一次選考委員のコメントを返送する

 特に最後のコメント返送については、非常におもしろい取り組みだと思います。うれしいですよね、選考委員からのコメントが送られてくるなんて。メールで送られてきたり、SNSなどを使ってやりとりを公開してくれると、保護者も巻き込んでいろいろなことができそうで楽しいかもしれない、と思いました。
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 読書感想文と言えば、課題図書が指定される、青少年読書感想文全国コンクールは学校でよく見るポスターです。サイトにアクセスしてみると、入賞者・作品紹介のところで、実際に入賞作品を読むことができるようになっていました。僕が子どものころには、インターネットはなく、入賞者の作品を読むというのはハードルは高かったですが、こうしてサイトで作品が公開されることで、授業のなかで活用することもできるようになるのではないかと思いました。
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読書感想文全国コンクール公式サイト

(為田)