教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

近未来の学校教育体験セミナー@外旭川小学校 レポート No.2(2017年9月25日)

 2017年9月25日に、秋田市外旭川小学校にて、近未来の学校教育体験セミナー@外旭川小学校を開催しました。これは、6月に実施した近未来の学校教育体験セミナー@秋田にご参加いただいた佐藤博美 先生から「ぜひ、勤務校の校内研修でもやってほしい」とお招きいただいたものです。
 No.2では、放課後に実施した校内研修「ICTで授業を変える」の様子を簡単にレポートします。

ICTで授業を変える

 最初に、ICTを使って授業をどのように変えることができるのか、を実践事例の紹介と合わせて、為田が説明しました。ICTを活用することによる利点として、9つの類型があることを紹介し、それぞれの学校において、どの利点を得ることを目指すのか、を明確にすることが、ICT活用において重要であるという説明をしました。
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 ICTを上手に活用して授業を変革している学校は、しっかりとした目的意識を持ってICTを導入し、その目的を達成するために授業を改善したり、ルールを作ったりしています。そうした点について考えてもらうべく、幅広い事例を紹介しました。

ICTで算数の授業を変える「やるKey」体験

 ICTを活用する利点のひとつである、「理解度、進捗度の確認」を実際にできる例として、凸版印刷アダプティブラーニングシステム「やるKey」を紹介しました。やるKeyは、東京書籍の教科書をベースにして、それぞれの問題に「間違えるきっかけになる」と思われる“つまずきポイント”を複数設定し、問題を間違えるたびに、それぞれの児童が何につまずいているのか、“つまずきポイント”を特定するように設計されています。これは、先生方がいまの授業でノートに問題を解いてもらって、それを丸付けしてコメントを書いたり指導したりしているものを、なるべくデジタルで再現するものです。1問ずつの採点というよりは、複数の問題を解いていくにつれて、それぞれの児童にあった問題が自動で出題されるところがポイントだと思っています。
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 つまずきポイントと自動出題の仕組みを説明したあとは、先生たちに実際にやるKeyを体験してもらいます。正解を出すよりも、不正解を出す方が、次にどんな問題が来るのかということを体験できるので、先生方にはそうした観点で触ってもらいました。
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 終了後の先生からの感想には、「やるKeyは,習熟度の差が大きい学級でも、一人一人が自分のペースで学習を進めることができるので、時間を有効に使える点が魅力的だと思いました。また、○付けの作業をタブレットに任せることができるので、その間につまずいている子どもに指導ができる点もいいと思いました」というものがありました。こうした感想は、まさに実証研究を行っている学校でも多く聞かれることで、ぜひ、授業の中で使ってみていただきたいと思いました。

ロイロノート・スクール体験

 続いて、近未来の学校教育体験セミナー事務局にも参加している、NTTドコモ 東北支社の阿部智 さんから、4年1組の授業の中でも使ったロイロノート・スクールを、iPadを配布して体験してもらいました。
 阿部さんが操作する先生機から、参加している先生方のiPadへ課題を送って、先生方は阿部さんの設定した課題に答えて、提出します。
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 「秋田県のいいところを僕に教えてください」という阿部さんの要望に対して、地図を検索したり、地図の上に文字を書いたりして、情報を寄せてくれました。
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 先生からは、「ロイロノートは、まさに最先端の技術という感じがして、現在こんなものも開発されているのかと驚きました。たとえば、算数の時間に自分の考えをみんなに発表する場面で使ってみたいと思いました。」という感想をいただきました。こうして、「ICTでこういうことができるのか!」と体験してもらうことこそ、この近未来の学校教育体験セミナーの主な目的であり、非常にうれしい感想です。

まとめ

 ロイロノート・スクールを使ってできることは、情報活用能力の向上にも役立つと思っています。そうした観点から、最後に阿部さんがまとめをしてくださいました。秋田市のしっかりと学力を向上させる授業の中に、情報活用能力を高めるためのICTが入ってくることで、どのように教室が変わるのか、授業が変わるのか、見てみたいと思いました。
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 No.3へ続きます。
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(為田)