教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

iTeachers TV『ICTを活用したワークショップ型授業のつくりかた』(田園調布雙葉中学高等学校 小林潤一郎先生)

 iTeachers TVに、田園調布雙葉中学高等学校の小林潤一郎先生が登場しました。『ICTを活用したワークショップ型授業のつくりかた』と題したプレゼンテーションを見ることができます。前編と後編に分かれています。
www.youtube.com

www.youtube.com

 小林先生は最初に、情報科の授業として目指すところを説明されています。為田も、何度か小林先生の授業のゲストスピーカーをつとめさせていただいたことがあります。教室の高校生たちと外部の社会人をつなぐ、とてもいい場として授業が機能していると思います。

  • 情報科の目指す所
    • 知識伝達型の授業→能動的に考え、表現し、行動する授業
    • PCスキルだけでなく、表現スキルや思考スキルの獲得を目指している
    • その実現のために、インプットとアウトプットの機会
    • 外部講師を招いてのインプット
    • 外部コンテストへの参加などのアウトプット

f:id:ict_in_education:20171130112931p:plain

 今回のプレゼンテーションでは、小林先生の実践している授業のなかで使われている「デジタルペン」「共有掲示板」「SNS」について知ることができます。実際の授業でどう使われているのかについても、紹介されています。

  • デジタルペンOpenNOTE
    • デジタルペンで手書きした文字や図の筆跡を記録し、画面上で一覧表示可能。
    • 実際にペンで書くことで、筆跡やイラストなどの表現力が高く共有できる。
  • 共有掲示板:Apisnote
    • 遠隔で授業に企業の方が参加したりということもできる。
    • 付箋を貼って協働学習ができる。
    • 目的や所属などによって付箋の色を分けることもできる。
  • SNSCreatubbles
    • クリエイティビティに特化した、子どもたちが使えるSNS
    • ソフトウェアの種類ごとに分類。
    • HUE Animationで作られた作品など。

 これらのツールは、すべて「共有すること」を目的とするツールです。小林先生は、「ワークショップをどう運営するときに、共有することの面から補完するツールとして使える」というふうに紹介しています。
 為田が参加した授業でも、デジタルペンを使って生徒たちが考えていることをリアルタイムに見ることができ、その様子を見ながら次の展開を小林先生と確認する、というふうなことをしていきました。生徒同士、生徒と外部をつなぐという機能だけでなく、生徒の理解度や進捗を理解する機能も補完してくれると思います。

 小林先生が実践しているワークショップ型授業を支えているこうしたサービスについて、ぜひ見ていただければと思います。

(為田)