教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

「Z会アステリア」総合探究講座 体験レポート No.3(2017年12月1日)

 2017年12月1日に、Z会が提供する、iPadを使って学ぶオンライン講座「Z会アステリア」の総合探究講座を体験する機会をいただきました。最後に、今後の展望などを(勝手に)レポートしたいと思います。
f:id:ict_in_education:20171206233829p:plain

 Z会アステリアの総合探究講座のサイトを見てみると、「今の学びを、入試だけでなく、社会や将来につなげたいとお考えの方に」と書かれています。中学生推奨となっています。今回の著作権のテーマなども含め、主体的な課題解決力を身につけてもらうとコンセプトに沿った、実践的な知的活動ができるのではないかと思いました。
www.youtube.com

 今回体験させてもらった、ファシリテーター1人に受講者3人というのが基本パッケージだそうです。そして、現状では同時間帯で最大9人が受講できるようになっているそうです。同時間帯に学んでいる受講者で、グループを組み直すこともできるそうです。その場合、以下のような授業設計を行うこともできることになります。

  1. 最初に3人グループを3つ作る。
  2. それぞれのグループで3人で同じ資料を読む。
  3. その資料についての理解を深めるエキスパート活動を行う。
  4. グループをシャッフルして、別の資料を読んだ3人でグループを組み直す。
  5. グループ内で資料について共有し、それぞれが知識を出し合うジグソー活動を行う。
  6. ファシリテーターのリードでディスカッションを深める。

 総合探究講座は月額7,800円の講座です。今回体験したようなファシリテーター1人に受講者3人の授業は、非常に贅沢な学びの空間です。この授業をオンラインで1ヶ月に1回受けられるというのは、中学生にとって非常に大きな学びの機会になるのではないかと思います。
 また、中学生が個人として日本全国から個人的に参加をするだけでなく、今後、学校単位での受講などのケースも出てくるのではないかと思いました。例えば日本各地に存在する3校からグループを作って、学校の先生がファシリテーターをしたり、Z会アステリアのスタッフがファシリテーターの補佐をしたり、さまざまな形の授業も生まれてきそうだと思いました。

 オンラインで実際に総合探究講座を受講している中学生の様子について、総合探究講座の責任者で、僕らの体験授業でファシリテーターをつとめてくださった、高木先生にコメントを聞いてみました。

受講している方は新大学入試対策や将来必要な力を養いたいという思いで始めた方が大半なようです。実際に受講した感想をうかがうと、普段コミュニケーションを取らない人たちとディスカッションをすることができるという点が特に評価されています。中学生であっても、違う学年・違う土地・違う環境で育っているので、学校内で行うディスカッションよりも多様な視点を得ることができているという感想もありました。また、短時間で資料を読み込み、口頭で要約を進めることが難しいと最初に感じている方も回を重ねるごとにうまくなっていく様子が見えています。論理的に物事を考える力が目に見えて伸びるにはもう少し時間がかかるかもしれませんが、開講して4ヶ月たった現在も97%以上の方に継続して受講していただけているので、楽しんで学んでもらえているのではないかと思います。

 Z会がこれからの時代の新しい学びを「Z会アステリア」で作ろうとしていると感じていて、僕は、非常に関心をもって見つめています。これからも、見つめていきたいと思っています。1年経って受講生がどのように変わるのか、また取材したいと思います。

www.zkai.co.jp


(為田)