献本していただいた、的川泰宣『宇宙飛行の父 ツィオルコフスキー: 人類が宇宙へ行くまで』を読み終わりました。ツィオルコフスキーは、19世紀後半〜20世紀前半に生きた科学者で、世界ではじめて宇宙ロケットを研究し、「宇宙飛行の父」と呼ばれている人だそうです。ロケットの噴射と速度の公式「ツィオルコフスキーの公式」を1897年に発表しています。この本は、ツィオルコフスキーについての日本で初めての伝記だそうです。
著者である的川さんは、日本における宇宙開発の第一人者であり、ツィオルコフスキーの功績を「ノーベル賞級の価値がある」としています。
ツィオルコフスキーの功績
ソ連のルナ3号が人類史上初めて月の裏側に回り込んで月の裏側を撮影したときに、最も目立つクレーターが(ツィオルコフスキー・クレーター)と名付けられています。
伝記作品はデジタル化すればいい
そのような功績は世界中に認められているもののロシア以外の国ではその生涯を紹介する著作はないそうです。僕も、ツィオルコフスキーの伝記は読んだことがなかったと思います。
最近、小学校の図書室や書店の児童書コーナーに行くと、すごくいろいろな人物の伝記があることに驚きます。例えば、小学館のラインナップはこちら。たくさんの児童生徒が、いろいろな人物をロールモデルにできることは非常にいいことで、そのために伝記にはなるべく触れられればいいと思っています。ツィオルコフスキーをはじめ、いままで日本にあまり紹介されていなかった人物もどんどん伝記化されてほしいですね。
近い将来、タブレットなどで伝記を読めるようになると、友達と一緒に読み合ったり、オンライン上で輪読会っぽいことができたり、そんな読書習慣も素敵だと思います(人物が増えれば増えるほど、図書室の棚を専有する面積も増えてしまいますので、デジタル書籍での普及というのは、実現してほしいと思っていることです)。