教育ICTリサーチ ブログ

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全国の高等学校におけるICT活用状況を調査 ――約3割がタブレットを1台以上配備済、「1人1台配備」は昨年より倍増(2018年2月26日)

 旺文社さんが、高校におけるICT機器・サービスの導入状況および活用の実態調査を実施しました。

教育出版の株式会社旺文社(本社:東京都新宿区、代表取締役:生駒大壱)は、高等学校におけるICT機器・サービスの導入状況および活用の実態を調査するため、全国の高等学校を対象にアンケートを実施いたしました。計1,238校からの回答をもとに、ICTの教育利用に関する全国的な傾向について分析した結果を公開いたします。

全国の高等学校におけるICT活用状況を調査 ――約3割がタブレットを1台以上配備済、「1人1台配備」は昨年より倍増|旺文社

  • タブレット型PCを1台以上導入している高等学校は33.0%
    • 昨年度調査結果の29.6%から微増
  • タブレット型PC導入校のうち、「生徒1人に1台配備」している高等学校の割合は16.9%
    • 昨年度調査結果の8.6%から倍増
  • タブレット型PC導入校の44.9%が、端末を「活用できていない」(昨年度調査結果は48.5%が「あまり活用できていない」あるいは「まったく活用できていない」と回答)
    • 逆に、「十分活用できている 5.2%」、「まあまあ活用できている 50.0%」

 活用できていない学校が挙げた課題が、「教員の活用スキルの引き上げ」が最も多いので、“先生が教えるときの道具=教具”として使っているのかな、という印象を持ちました。生徒が学ぶときの道具として使っている学校はどれくらいあるのかは、今回のこの調査では触れられていません。

www.obunsha.co.jp


 高校生になると、知的活動の道具として、アウトプットにICTを活用することが求められるように思うので、「1台以上」というのはPC教室1台だけだとあまり活用できない、という形になるのかな、と思いました。

(為田)