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『どう解く?』公開ワークショップ「みんなで、どう解く?」 レポート No.1(2018年3月29日)

 2018年3月29日に、ポプラ社のフリーミーティングスペースに置いて、『どう解く?』公開ワークショップ「みんなで、どう解く?」が開催されました。このワークショップは、ポプラ社が出版した、対話から子どもの本音が引き出せる本『答えのない道徳の問題 どう解く?』の出版を記念したものでした。
 会場には、小学生を中心とした親子が5つのテーブルに分かれて座っていました。リラックスした雰囲気の中、著者である山﨑博司さん(文)、木村洋さん(絵)、二澤平治仁さん(絵)の3人と教育学者の汐見稔幸先生が登壇されました。
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 道徳の授業は、2018年度から特別な教科になります。道徳の授業は、話し合いをするような授業になり、難しいことについて意見を訊かれ、自分の意見を言うような授業に変わっていきます。そんななか、ポプラ社から出版された『答えのない道徳の問題 どう解く?』は、親子で答えの出ない問題に取り組んでほしいという意図で作られたそうです。『答えのない道徳の問題 どう解く?』を作った山﨑さん、木村さん、二澤平さんの3人はみんなお父さんで、みんなパパクリエイターです。

答えのない道徳の問題 どう解く?

答えのない道徳の問題 どう解く?


 最初の挨拶で、3年くらい前からこの本の企画をしていたという山﨑さんは、以下のようにコメントをされました。

 『どう解く?』というこの本を作ったのは、みんな4歳の子どもがいる父親です。みんなで話していて、子どもが成長していくときに、いじめとか、いろんな暴力事件とか不安だよねと話していた。そういう心配から、この本を作り始めました。答えを覚えて答える、というだけではなく、「僕はこう思うけど、お友達はこう言っている」というふうに多様な意見について考えることが大事だと思った。『どう解く?』では、答えがいろいろある問題を13個選んだ。この本は、みんなが普段生活しているなかでの疑問について考える本です。

 また、特別ゲストに、汐見稔幸 先生が登壇されました。汐見先生は、保育園や幼稚園の先生の先生をやっています、と子どもたちに挨拶をしました。汐見先生は、道徳について子どもたちにこう説明をしました。

 道徳っていうと難しい。難しいことをなるべく優しく考えようと思ってやってきた。ひとことでいうと、人間はどうやったら人にやさしくなれるかな、と考え続けること。それがいちばん大事な道徳の中身だと思う。
 お手伝いをしてお皿を割っちゃったとき、叱られないよね?叱られなかったら、うれしくなる。そういうときに叱られるのか、心配されるのかによって、評価は変わります。人間は困ったときに、人をやっつけたりすることもできる。そういうときに、優しくできるにはどうすればいいのかを考えるのが道徳だと思っています。

 先日、エントリー「授業で使えるかも?:『答えのない道徳の問題 どう解く?』」でも書いたように、この本は、読む本じゃなくて、使う本として、作られたものだと思います。学校の授業の中で使うと、道徳の授業をアクティブ・ラーニングの形で行うことができるのではないかと考えました。
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 第2部では、会場に来てくれた親子が、著者の3人とポプラ社の担当編集者2人と共に、『答えのない道徳の問題 どう解く?』を使ったワークショップをしました。その様子を、No.2でレポートしたいと思います。

 No.2へ続きます。
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(為田)