教育ICTリサーチ ブログ

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ドコモ教育ICT加速化支援プログラム 二次選考会 レポート No.2(2018年8月6日)

 2018年8月6日にNTTドコモ東北支社で開催されたドコモ教育ICT加速化支援プログラム は、現状の環境整備計画の推進のためにモデル校事業を検討している教育委員会/学校法人、現在行っている調査研究事業における情報端末の拡充を検討している教育委員会/学校法人が、LTE 機能を搭載したiPad/Chromebookを活用する計画案をNTTドコモにプレゼンテーションする、というコンペ形式をとっています。
 今回の二次選考会では、宮城県富谷市と宮城県気仙沼市がプレゼンテーションを行ったわけですが、「こういうふうに使いたいと思っているので、ぜひこの計画を聴いて、投資に値するならばLTE機能を搭載したタブレット端末を貸与してほしい」と教育委員会側から意思表示をしてもらっています。企業側から「これを使ってください」と機器や回線を提供して授業や活動を作ってもらうのではなく、教育委員会や学校の方から「こういうふうに使ってみたい」という計画を出すところがスタートになっています。こうした形での支援プログラムがより増えてくるといいと思っています。イメージとしては、ベンチャーキャピタルに対して、起業家が投資を求めるためにプレゼンをする形に近いと思います。(そういえばドコモの阿部さんも当初は“アクセラレータプログラム”と呼んでいました。)
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 選考委員として参加していた東北学院大学教授 稲垣忠 先生、宮城教育大学准教授 安藤明伸 先生、弊社フューチャーインスティテュート株式会社 佐藤靖泰 の3人に、今回の選考会についてのコメントをいただきました。

東北学院大学教授 稲垣忠 先生:
新学習指導要領の全面実施に向けて、カリキュラムや指導方法の改善に向けた取り組みが各校で進められています。タブレット端末や提示機器、ネットワーク環境の整備を着実に進めていくには、教育委員会のリーダーシップが重要です。2つの意欲的な教育委員会から、本プログラムを活用し、これからの学びをどう実現していくのかビジョンをお示しいただきました。「タブレットを借りたのでちょっと実践してみました」で終わらないためにどんな計画で本プログラムを実施し、その成果をその後の整備にどう活かしていくのか、2自治体の教育委員会による今後の取り組みに期待します。

宮城教育大学准教授 安藤明伸 先生:
どちらの市も,教育の情報化に向けて真摯に向き合って,今後の機器整備に向けての検証・実証を行いたいという熱意がありました。財政当局から機器整備の予算を付けてもらうためには,それが効果があることを示すことができれば非常に説得力があります。今回のこうしたプログラムを活用し,各市のICT導入が意味のある物として,文字通り加速するだろうなという手応えを感じました。

フューチャーインスティテュート株式会社 佐藤靖泰:
気仙沼市,富谷市とも,これからの子どもたちに必要な力を見据えた上で,これまでの実績にどのようにICTを活用することでブラッシュアップしていくのか,という未来志向だったのがうれしかったというのが正直なところです。いわゆるアクティブ・ラーニングやアダプティブ・ラーニングを実現していく上で,スタートは刻一刻と近づいています。両教育委員会の強力なリーダーシップのもと,学校現場の先生方も子どもたちも生き生きとした実践を展開し広めていく,その足がかりとなることを大いに期待しています。

 2018年8月24日、富谷市と気仙沼市に貸与されるiPadのキッティングがNTTドコモ東北支社にて行われたそうです。先生方がどう使っていくのか注目です。
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 今後、年数を蓄積していくことによって、ドコモ教育ICT加速化支援プログラムに採択される教育委員会/学校法人が増えてくればいいと思っています。

(為田)