教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

総務省「『次世代学校ICT環境』の整備に向けた実証」中間報告会@小金井市立前原小学校 レポート No.2(2018年10月17日)

 2018年10月17日に小金井市立前原小学校において行われた、総務省「『次世代学校ICT環境』の整備に向けた実証」中間報告会に参加してきました。授業公開の後、各学年ごとの分科会を行った後、全体会として、「次世代ICT環境」の整備に向けた実証の中間報告が行われました。

 小金井市教育委員会の 統括指導主事 平田勇治 先生が小金井市が前原小学校で構築している次世代学校ICT環境についてプレゼンテーションを行いました。
f:id:ict_in_education:20181111001058j:plain

 小金井市は人口12万人、大学などもあり文教都市の性格を持つ街です。小学校9校、中学校5校があるそうです。前原小学校は、松田孝校長先生が着任した平成28年4月には、PC教室にデスクトップPCが20台あっただけの状態から、現在では一人1台の情報端末を整備し、日常的に携帯型情報端末を利用しています。

 小金井市が導入する情報端末として条件としたのは、4点だそうです。

  1. 5年間使用する
  2. アウトカメラがある
  3. 標準でキーボードがある
  4. 耐衝撃など学校の使用環境に耐える

 この条件で見積もりを依頼すると、小金井市の予算では無理があった。そのため、安価な教育用Chromebookの導入を図ることで、導入できる台数を2倍にしたそうです。
f:id:ict_in_education:20181111001212j:plain

 Chromebookの導入によって、初期設定やソフトウェアのバージョン管理などについても低コストで実現することができたそうです。こういった点は、次期学習指導要領に対応しなければならないという背景はもちろんですが、それだけでなく教職員の負担軽減や厳しい財政事情などへの対応もしなければならない小金井市にとって、非常に良い解決法となったようです。
f:id:ict_in_education:20181111001344j:plain

 Chromebookでは、基本的にGoogleクラウドサービスを活用することになり、ここを心配する学校や教育委員会も多いのですが、逆に服務事故防止のための方策にもなっているとのことです。
f:id:ict_in_education:20181111001509j:plain

 また、Chromebookは印刷が大変だ、という声も以前は聞かれましたが、これもネットプリントができるようになって解決したそうです。テクノロジーが問題をどんどん克服/解決していっていると感じました。

 学校全体を(あるいは市全体を)、Googleクラウドの中に置くのであれば、学びの空間がすべてクラウドにすっぽり入るわけで、そうするとハードウェアはChromebookになってもほとんど問題ないかもしれない、と思いました。

 No.3に続きます。

(為田)