教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

宝仙学園小学校 秋の公開授業研究会 レポート No.3(2018年11月30日)

 2018年11月30日に、宝仙学園小学校にて行われた、「宝仙 秋の公開授業研究会 未来の学びをデザイン タブレット一人1台のその先へ」に参加しました。

 次に、宝仙学園小学校が描いたICT導入のビジョンを、山崎剛士 先生が紹介してくれました。宝仙学園小学校のICT導入計画は、2015年からスタートし、今年度はiPad 255台が稼働しているそうです。そして、2019年に3年生で1 to 1の環境をスタートするそうです。
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 ICTの活用については、先生方(教科)の間で予定を調整して使っているそうです。ICT活用の予定は、MetaMojiで共有されているそうです。画面で少し見せていただきましたが、手書きの文字でいろいろな色で予定が書き込まれていました。難しいスケジュール共有システムを作るのではなく、職員室でこれまでに紙で行われていたような簡単な用紙をMetaMojiで作成し、ペンで書き込んでいたのと同じような環境を作っているだけですが、大きな効果をあげているようです。
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 先生方にICTを使っていただくためには、山崎先生は、「ICTを使ってできることを、少しずつ考えている」と言っていました。年間5回の研修会を行い、校内で先生方が順番に講師を務めているそうです。そうすることで、「現場の実態にあわせた研修が可能になる」「教え合う、学び合う雰囲気ができる」ということを、山崎先生は利点として挙げていました。

 また、保護者の方にも、ICTでどのように授業/学校が変わるのかということを理解してもらうために、3年生から6年生までの保護者を対象に、ICT体験会を実施しているそうです。実際にiPadを保護者の方に使っていただき、児童が使うのと同じようにノート提出などをやってもらうそうです。児童が10分でやるところを、保護者はたっぷり1時間くらいかけてやることもあるそうですが、それでも実際に体験してみることで、学校がこれから向かおうとしていることもわかり、とてもいい試みだと思いました。

 これから、新教室My Lab.の活用、ICTの活用、どんどん進化していくと思います。どのように児童の普段の生活にICTが溶け込んでいくのか、楽しみにしています。

(為田)