教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするために、現場目線での情報発信をしていきたいと思います。

書籍ご紹介:『すいません、ほぼ日の経営。』

 川島蓉子・糸井重里『すいません、ほぼ日の経営。』を読みました。教育ICTをテーマとしている、このブログでどうして経営の本?というふうな思いもあるかも知れません。その理由は、糸井重里さんたちが作り上げた、ほぼ日という会社の働き方を、「ICTを手にしてどんな働き方/生き方が可能になるのか」ということの一つの例として読めると思ったからです。Twitterで書いた読書メモをまとめたいと思います。

すいません、ほぼ日の経営。

すいません、ほぼ日の経営。

すいません、ほぼ日の経営。

すいません、ほぼ日の経営。

 「あとがきにかえて」で、糸井さんも書いています。

 インターネットを手にしたからこそ、できるようになった場作り。どのような場ができるのかを知っておくことが、ICTをどのようにツールとして使っていく学校環境/教室環境を作るときの助けになるのではないのかと思いました。

ほぼ日の事業の進み方

 ほぼ日刊イトイ新聞で毎日更新されるたくさんのコンテンツが僕は大好きです。ほぼ日手帳も毎年使っています。そうしたプロジェクトがどのようにできあがっているのか、という話を読むことができます。

 こうした自律的なチームのコミュニケーションを支えるのに、ICTは使えるだろうな、と思います。時間や場所に囚われなくてよくなるので、自律的に進める人、「こういうの、どう?」と他者にアイデアを伝えられる人は、どんどん活躍の場を広げていく。それをサポートする人も同様です。
 こうした体験を、学校という場で作るにはどのようにすればいいだろうか、ということを考えます。Google Classroomのようなものを使っても可能です。Slack+Trelloのような形も可能です。schoolTaktのいいねの付け合いを可視化する機能も使えるかもしれません。

ほぼ日の働き方

 国として取り組んでいる、働き方改革ですが、ほぼ日でも進められているそうです。

 この、“「もっといいアイデアがあるのでは」と問い続けること”というのも、僕としては、学校の授業で体験させてあげて、姿勢として育んで卒業させたいことのひとつです。

ほぼ日の行動指針と「クリエイティビティの三つの輪」

 ほぼ日の行動指針は「やさしく つよく おもしろく」だそうです。やさしくは「相互に助け合うということ、自分や他人を「生きる」「生かす」ということだそうです。そして、つよくは「企画やアイデアやコンテンツを、会社として、組織として「実現」「実行」できること、現実に成り立たせること」です。

 そして、ほぼ日のコンテンツがどのように生まれるかのところでは、「クリエイティビティの三つの輪」が紹介されていました。

 このくだりを読んでいて、学校に対して新しいカリキュラムやシステム、教材などを導入する時にもまったく同じ輪を考えることができるのではないだろうか、と思いました。

ほぼ日の組織

 組織的な話も出ていました。インターネットの活用によって、組織の形は大きく変わりつつあると思っています。ヒエラルキー、上下関係ではない関係が増えてきていると思うし、いろいろな場に同時に所属できるようになってきていると思っています。

 組織のあり方とは、コミュニティのあり方とも言えると思います。こうしたコミュニティのあり方についても、一つの可能性として知っておくとおもしろいと思います。

 そのまま適用できるわけではないのですが、ICTの活用が一人1台で進んでいる学校では、こうしたコミュニティが一部できつつあるようにも思います。生徒として各教科の授業を受け、部活に属し、イベントごとの役割をし…というようなコミュニティを、それぞれ結びつけたりすることもできるようになると僕は思っています。それぞれの場面で、「じぶんのリーダーはじぶんです」と言えるようになってもらいたい、というのも、僕にとって、子どもたちに身につけてほしい考え方です。

まとめ

 そのまま直接、学校や教育の分野に持ってこられるものばかりではないですが、いろいろな考え方のヒントになりそうな気がして、読書メモをまとめました。
 糸井さんは、他にもインターネットに関する本を出していますので、そちらも合わせて読むとよいかと思います。

ほぼ日刊イトイ新聞の本 (講談社文庫)

ほぼ日刊イトイ新聞の本 (講談社文庫)

インターネット的 (PHP文庫)

インターネット的 (PHP文庫)