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京都教育大学附属桃山小学校 授業レポート No.5(2019年2月6日)

 2019年2月6日に、京都教育大学附属桃山小学校を訪問し、授業を見学させていただきました。今回は、若松俊介 先生が担任されている、6年1組の国語の授業をレポートします。今回の授業では、「自然に学ぶ暮らし」で、どのような段落構成になっているのかについて考える、4人組での聴き合い学習を行っていました。
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 頭括型か双括型か尾括型か、「自分はこう考えている」というのを、グループ内で話し合うのですが、そこでの議論の作法が本当によくできていると思いました。1年間かけて、ずっとこうした聴き合い学習をしてきたのだろうなと思います。熱く自分の思いを語るのに、それに対する質問や反論も冷静に聴いて、それに対してまた反応を重ねていくことができています。
 若松先生に、「ディスカッションの作法がすごい、きちんと身についていますね」と言うと、「このクラスで授業のなかでディベートをやっていて、そこで人格攻撃はしない、ということはやっています」とおっしゃっていました。

 授業で読んだ「自然に学ぶ暮らし」での学習内容をふりかえるとともに、自分をふりかえることもできていると思いました。これが両輪でできている授業だと感じました。こうして聴き合い学習をしていると、誰かの意見を聴いた後に、すぐに教科書の該当段落のところを開いて、自分たちで読み直している姿が見られました。
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 自分のiPadでロイロノートに段落構成などをメモしているので、それと教科書本文とを突き合わせて、何度も何度も読み込みます。クラスメイトの意見を聴き、それが本当だろうかと教科書本文と自分のノートにあたり、またグループでの聴き合いに戻っていく、このサイクルがすごい速度で回っていきます。
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 頭括型と双括型と尾括型での論争は続きます。それぞれの意見の人に発表をしてもらいながら、授業を進めます。ホワイトボードにはネームカードが貼ってあり、自分の意見がどれかがわかるようになっています。
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 若松先生の授業を見学に行くと、ときどきホワイトボードをじっと見て、作戦を考える姿を見ることができます。誰に意見を発表してもらうか、誰がその意見に重ねていくか、ということを考えているように見えます。この姿を見たあとで、だいたいクラスの議論の熱量がまた上がることが多いように思います。
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 すごい回数、教科書本文を読んでいる様子でした。また、グループで読み合って、「そうそう!」と言い合いながら読んでいる様子も見られました。表面上の意味を追っていくのではなく、「読む」ことの汎用的スキルを身につけてほしい、という若松先生のねらいが十分に達成された授業だったように思います。

 最後のふりかえりは、ロイロノート・スクールで書いて提出してもらいます。このふりかえりも、自分のポートフォリオとしてiPadに残ることになります。
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 No.6に続きます。
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(為田)