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静岡県立掛川西高校×TechAcademy プロジェクトレポート No.3(2019年3月28日)

 2019年3月28日に、静岡県掛川西高校を訪問して、掛川西高校パソコン部とオンラインプログラミングスクールTechAcademyがタッグを組んで活動しているプロジェクト「テクノロジーの力で掛川市を活性化させよう!」のワークショップを見学しました。このワークショップは、3月26日~28日の3日間で行われたもので、その3日目を見学しました。

 パソコン教室には、高1~高3(卒業生)の生徒たちが12人いました。自分のノートPCを持ってきている生徒が半分くらい、あとの半分はレンタルPCを利用していました。Pocket WiFiでインターネットに接続していたので、クラウド上にデータを置くことができれば、レンタルPCでも十分に活動することができます。
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 ちょうどTechAcademyのメンターである若木さんに説明を受けながら、Wordpressでサイトを作っているところでした。思い通りのサイトにならず、「あれ~、なんでだ~?」と悩んでいる様子の生徒たちもいましたが、このデバッグしていく過程こそが重要だと思います。テンプレートをコピー&ペーストして、そこから自分なりに書き換えるところからスタートしていましたが、パソコン部でプロジェクトとしてやっているので、Wordpressのコードを書けなくても、こうしたプロジェクトには十分参加できます。HTMLが得意な生徒がいれば、デザインをする生徒とWordpressでコーディングする生徒とで作業を分担することもできます。

 1日目と2日目に行った地域課題の洗い出しと、それに対する解決策のアイデア出しに、このWordpressを作るスキルを組み合わせて、生徒たちはこれから2ヶ月かけて観光サイトを作っていきます。
 どんな見た目のサイトを作るか、ということをグループごとに考える時間をとりました。グループごとに、さまざまな観光サイトを見ながら一人のユーザーとしてユーザー視点でどのようなサイトが見やすいか?どんな情報がほしいか?といったことを考えていきます。
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 次に自分たちで作りたい観光サイトの特徴や機能をグループで考えていきます。掛川市の魅力や課題が踏まえられているか、30分間のワークを行いました。
 この途中で、あるグループが、「Googleマップを入れたい」と質問をしました。するとTechAcademyのメンター若木さんが、「自分の手書きマップをGoogleマップに重ねてピンを乗せたり、カスタマイズできるよ」とすぐに質問にアドバイスで応えます。このアドバイスのおかげで、生徒たちはすぐに次のステップに進むことができます。メンターの専門的な知識が、生徒たちの大変な助けになる。こうしたところは、学校の先生ではなく、外部の専門家が関わることの大きなメリットだと思います。
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 Googleマップを入れたいということ以外にも、生徒たちからは、「(お店で)電子決済ができるところがわかればいい」「パソコン部の食べ歩きのプロの情報を載せよう」「時間帯に合わせてどこが空いているかを表示する」「高校生らしさを出した方向でやろう」などのアイデアが出ていました。
 出てきていたアイデアについては、「全部プラグインで実現可能」と若木さんが言っていましたので、実装に向けてさらに練り上げられていくと思います。また、外国人観光客向けに「英語ページを作りたい」というアイデアについては、Google翻訳を使うことと、掛川西高校 英語部とのタイアップを検討することになりました。こうして学校を巻き込んでいく流れができていくといいと思いました。

 このプロジェクトでは、掛川西高校パソコン部のメンバーとTechAcademyのメンバーでSlackのワークスペースを立ち上げています。これから5月に向けて、毎回TechAcademyのメンバーが来校するわけではなく、週1回のオンラインメンタリング、Slackを使っての情報共有やミーティングなどを重ねてやっていくことになります。

 No.4に続きます。
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(為田)