教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

「Vision16 Go To The Future!! 〜未来への扉をひらこう!!〜」イベントレポート No.5(2019年7月14日)

 2019年7月14日にびわ文化学習センター リュートプラザで開催された、長浜青年会議所主催のイベント「Vision16 Go To The Future!! 〜未来への扉をひらこう!!〜」に参加しました。
 このイベントでは、EdTechを体験できるようにワークショップが開催されていました。午後のパネルディスカッションの後で行われた、COMPASSのQubenaのワークショップをレポートします。

 COMPASSのCEO神野元基さん自らがファシリテーターとなって、中学生たちが数学の問題にチャレンジしました。神野さんは自分で学習塾をやっていて、「これではいけない」と思ってQubenaを開発されたのですから、こうして自分で教えられるのは当然です。
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 「未来の教室」実証事業での、千代田区麹町中学校での授業もカフェテリアで、自分たちで好きな席に座って、どんどん学んでいっていました。
 授業を見ていると、一人でどんどんやる子も、相談をする子もいます。相談をする相手も、「できる子」よりも「相談しやすい子」の方を選びたいということもあるでしょうし、そうした自然な教え合いが起きるのはいいと思いました。

 デジタルドリルをやらせると、先生が丸つけや採点をしないので、進捗がわからないのではないかという質問がされることもありますが、先生側では、学習の進捗が見られるようになっています。授業中の生徒の様子の見取りとQubenaのメッセージを合わせて見ながら授業を行うことができます。

 途中、神野さんは、「この教材のいいところは、どんどん失敗していいところ。失敗するほどに、ではこの問題はどう?とQubenaが問題を出してくれます。どんどん失敗して、どんどん恐れずに(次の問題に)立ち向かってください」と言いました。間違えれば間違えるだけ、QubenaのAIがその子のできるところとできないところを学習して、その子に最適化された問題を出題してくれます。この特性を理解して、授業にどんなふうに取り入れていくか、たくさんの学校の先生がQubenaを授業で活用をしているので、これからたくさんの活用事例が出てくるので、楽しみです。

(為田)